ニホンイノシシ(日本猪)
 たまには笑い話を……。

 ここ数ヶ月、山には登っていない。登山用具の幾つかを新調したので、喜び勇んで山に登ったのが災いした。足に相当の負担をかけたようで、アキレス腱周辺炎症を起こしてしまった。でも少しくらい大丈夫だろう、との甘い考えで登り続けて拍車をかけてしまった。平地を歩くのにも痛みでぎくしゃくしてしまう有様になった。

 競歩の練習中にも筋肉痛などのアクシデントは起きていた。しかし三日も安静にしていれば治ってしまった。今回は特別に2週間の安静期間をおく事にした。しかし症状は全く変化がない。1ヶ月が過ぎ、2ヶ月が過ぎ……。いい加減に安静も飽きてきた。散歩ぐらいは大丈夫だろうと河川敷を歩いてみたが、途中で痛みが増してくる。

 我が家の近くに、静岡の名称由来となった賤機山(しずはたやま)がある。縦走すると3~4時間程掛かる山だが、標高は200m程度で市民の散歩道として親しまれている。いつも縦走一点張りで、幾つかある尾根道は歩いた事がなかった。どこへ下るのか全く知らなかったので、それを調べ始めた。登っては下って、を繰り返した。10分程で登れてしまうので足には負担が掛からない。

 先日もルート探しをした。途中で下りられるはずの道が良く分からなくなったので、諦めて他の道から下山した。しかし悔しかったので、下山してから登り口を探して再度登り始めた。細い山道を登っていると後ろに気配があった。ふと振り向くと、大きなイノシシ(雄)が同伴していた。やあ、君も登山かね。じゃあなくて動転してしまった。突進されたら骨折間違いなし。大きな声を出してみたものの、イノシシは動じない。これはヤバイ。つづら折りの一角で茂みに隠れてやり過ごそうとしたら、イノシシ君も茂みに入ってきた。逃げ場は、もう無い。慌ててカメラを構えた。私が体当たりされて転落した場合、原因は何だったのか、その証拠を残しておくべきだとの、とっさの判断だった。

 シャッターを切った途端、イノシシは驚いて反転して逃げて行った。そんな小さなシャッター音が怖かったのか、イノシシ君。事なきを得たが、進むべき方向に逃げ去ったので再度のご対面があるかもしれない。それは御免被りたいので、登るのを諦めて下山した。実は、1時間程前に山で農作業をしていた方に話しを伺っていた。イノシシが畑を荒らして困る、この前撃ち殺したイノシシは、大きすぎてモノラック(モノレール)で降ろしたとの話しだった。お年寄りは良く知っているのですが、イノシシは突進するだけではなく、噛む(44本の歯)のです。

 山ではいろいろな動物に出会う。昨年出会ったのはニホンカモシカ4回、サル集団2回、タヌキ等。今年もカモシカには出会っている。カモシカは立ち止まって睨めっこを始めるので怖くない。熊には出会っていない。と、思う。私が気が付いていないだけかもしれない。家の者からは厳重注意をされてしまった。山に登るなと。足が痛くて山には登れない、散歩に行っているだけだとの私の言い分は、すでにばれている。「お父さんが里山でイノシシに突進されて死んでしまいましたなんて、恥ずかしくてとても言えない」。なんてことを言うんだ。調子に乗って、「野ウサギに突進されて」「山ネズミに突進されて」 ……オイ!

 写真がぼけて写っていますが、私がびびっていたからではなく(嘘っぽい)、被写体ブレによるものです。

日本に分布する2亜種
ニホンイノシシ(日本猪)Sus scrofa leucomystax Temminck et Schlegel, 1842
リュウキュウイノシシ(琉球猪)Sus scrofa riukiuanus Kuroda, 1924

Japanese common name : Nihon-inoshishi
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Sus scrofa leucomystax Temminck et Schlegel, 1842


ニホンイノシシ(日本猪)
ウシ目(偶蹄目)イノシシ科イノシシ属
学名:Sus scrofa leucomystax Temminck et Schlegel, 1842

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イノシシ科(Suidae Gray, 1821)
イノシシ属(Sus Linnaeus, 1758)

英名:Japanese wild boar。
分布:本州(宮城県が北限)、四国、九州
体長:100~170cm/体重:50~150kg
食餌:雑食性(ミミズ、昆虫、地下茎、果実、タケノコ等)
繁殖期:12月~1月/妊娠期間:およそ4ヶ月間
出産期:4月~5月
出産頭数:3~12頭(1回あたり/平均4.1頭)
寿命:15~20年(野生下では10年程)

撮影地:静岡県静岡市葵区
賤機山 2009.05.30
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 05 June 2012
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by pianix | 2009-06-02 00:00 | 動物 | Trackback | Comments(2)
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Commented by くろ at 2009-06-25 15:29 x
ばっちり写しましたね!!
私もイノシシが横切った事があります。
イノシシだーーって思いましたが、あまりの速さにはっきり確認できませんでした。
結構大きいですね。

鈴付けましょう!鈴
歌でも唄いながら歩きますか(笑
私と青ちゃんは話をしながら歩いているので猿には出会わないのかな?
Commented by pianix at 2009-06-26 12:10
クロさんのブログ記事のおかげで、賎機山の枝道を調べることができました。
クロさんの目の前をイノシシが横切ったとき、猪鍋が横切ったように見えてしまったかもしれないですね。(そんな訳ない)
「青ちゃん」の首に鈴を付けてしまいましたか?(そんな筈無い)
歌は、「ある日、山の中、シシさんに出会った、焼きそば食べていた……」でしょうか。(CMに毒されている)
山で美人と出会うとうれしくなってしまいます。しかし、
「くろ」さんと「青ちゃん」が楽しく話をしながら歩いていたら、私と猿は隠れるでしょう。ピンク色に輝くお二人に恐れをなしてしまうことでしょう。「青ちゃん」って確か、顔に大きなピンクのハートマークが貼ってある人ですよね。(違うって)

軟弱登山をモットーにしている私は、10kg以上のザックを背負うのは無理です。それでも鈴をつけ、ラジオを持ち、ホイッスルも持って行きます。でも、野生動物と遭遇するときは遭遇してしまいます。動物側に言わせれば、「勝手に俺んち領域に入ってくるなよ」かもしれません。何せ大きな動物が私ごときに驚いて逃げるわけですから、人間が相当恐ろしい生き物と思っているに違いありません。。
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