カワラケツメイ(河原決明)
 カワラケツメイ(河原決明)は、マメ科カワラケツメイ属の1年草です。日本、中国、朝鮮半島に分布します。日本では、本州、四国、九州に分布する在来種です。中国名は、豆茶決明。

 マメ科(Fabaceae Lindl. (1836))は、約650属12000種が分布します。日本には41属100種が分布します。カワラケツメイ属(Chamaecrista Moench (1794))は、約450種が分布します。

 クサネム(草合歓)に似ていています。夕方以降であれば、クサネムの葉はネムノキ(合歓木)のように閉じるので区別できます。また、クサネムの花はマメ科特有の蝶形ですが、カワラケツメイは異なり、はっきりしない形です。クサネムの茎の上部分は中空ですが、カワラケツメイの茎は中空ではありません。

 葉は偶数羽状複葉で互生、小葉は15対から35対。葉の整然とした美しさに比べ、花は葉の付け根に隠れるようにつき見劣りがします。染色体数は2n=16。

 名前は、ケツメイ(決明)に似ていて河原に多い多い事から。ケツメイは、目に聞く薬効がある事を表しています。和漢薬ケツメイシ(決明子)は、エビスグサ(夷草)Senna obtusifolia (L.) H.S.Irwin et Barnebyの成熟種子を乾燥させた物。混乱するのですが、カワラケツメイの種子を乾燥させた物は、生薬のサンペンズ(山偏豆)です。エビスグサに類似する薬効を持つとされています。利尿に薬効があるとされ、健康茶に含まれている事があります。

 別名の豆茶・合歓茶とも、実が豆に、葉が合歓木に似ている事で、茎葉を茶の代用として用いた事によります。コウボウチャ(弘法茶)は、弘法大師(空海)が茶として飲み方を教えたとの言い伝えによります。

Japanese common name : Kawara-ketumei
e0038990_12545832.jpg
Chamaecrista nomame (Makino) H.Ohashi


カワラケツメイ(河原決明)
別名:マメチャ(豆茶)/ネムチャ(合歓茶)/コウボウチャ(弘法茶)
マメ科カワラケツメイ属
学名:Chamaecrista nomame (Makino) H.Ohashi
synonym : Senna nomame (Makino) T.C.Chen
synonym : Cassia nomame (Makino) Honda
花期:8月~9月 1年草 草丈:30~60cm 花径:5~15mm

e0038990_2163229.gif

【学名解説】
Chamaecrista : chamai(小さい)+cristatus(鶏冠状の)/カワラケツメイ属
Nomame : ノマメ(日本名)
Makino : 牧野富太郎 Tomitaro Makino (1862-1957)
H.Ohashi : 大橋広好 Hiroyoshi Ohashi (1936- )

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から9.75km 右岸河川敷 2005.08.29
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

3 October 2005
Last modified: 17 April 2016
e0038990_1703595.gif

[PR]
by pianix | 2005-10-03 00:00 | | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : http://pianix.exblog.jp/tb/1267217
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by yamome516 at 2005-10-05 12:14
葉は、ねむの木、花はセンナに似ています。
だから、センナが、自然に生えている姿かな?
子供のころから、不思議でした。
Commented by pianix at 2005-10-05 14:49
子供の頃、河原で遊んだ事が無く、子のような植物とは無縁でした。
撮影のベースになっている静岡市の安倍川さえも、どこにあるのか知りませんでした。というのは、極端な方向音痴?
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< ハナトラノオ(花虎の尾) メドハギ(蓍萩) >>