オオフタバムグラ(大双葉葎)
 最近、玄関先の植木鉢に異変が起きている事に気が付きました。野草が植えてあるのです。家族の誰かが気に入って植えたのだと思います。ある日、一本の野草が咲いていたので見たら、オオフタバムグラ(大双葉葎)でした。秋の河川敷では、足の踏み場が無くなる程咲いています。実に小さな、しかも美しい花を咲かせます。しかし、小さいが故に気にも留められないのが野草たる所以かもしれません。

 オオフタバムグラは、北アメリカ原産の帰化植物です。外来生物法による生態系被害防止外来種(旧要注意外来生物1))に指定されています。帰化植物の場合は、現地の情報が欲しい時もあります。「オオフタバムグラ」という和名では、インターネットで検索してもアメリカのサイトは探し当てられないと思います。その点、世界共通語としての学名は便利です。そして、全く同じ形状のオオフタバムグラを見て、国境を越えて存在する事に感慨を持ちました。その地方での変種も確認でき、ちょっとした旅行気分を味わう事ができます。

 葉は対生で、そこから双葉の名称が付いたのだと思います。葎(むぐら)は、野原などに繁茂する雑草の総称です。1920年に東京で発見され、85年間の内に各地へ広がり、すっかり馴染みのある草花になりました。

 日当たりの良い河川敷や荒れ地などに自生します。茎は赤紫で4稜があり、匍匐したあと斜上する事が多く、高さ10~50cm。葉は、対生します。長楕円形で先が尖り、長さ約3.5cm、幅約4mm。鋸歯は刺状で細い。葉も花も無柄。花期は7月から9月頃。葉腋に2~4個の花をつけます。花冠は白色か淡紅色で、筒状先端が4裂し、花径約4mm、長さ約6mmの合弁花。雄しべは4個。雄しべ柱頭は2裂します。萼は4個。子房下位。果実は2分果で、長さ約4mm。先端に額が残り、毛が密生し、初め緑色で熟すと赤味を帯びます。種子は長さ約3mm。染色体数は、2n=28。

 1)「被害に係る知見が不足しており、引き続き情報の集積に努める外来生物で、在来種との競合・駆逐のおそれ」があるとされています。要注意外来生物は、3つのランクに区分されています。(1)被害に係る一定の知見はあり、引き続き特定外来生物等への指定の適否について検討する外来生物、(2)被害に係る知見が不足しており、引き続き情報の集積に努める外来生物、(3)別途総合的な検討を進める緑化植物。特定外来生物や未判定外来生物とは異なります。

Japanese common name : Oo-futaba-mugura
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Diodia teres Walter


オオフタバムグラ(大双葉葎)
別名:タチフタバムグラ(立双葉葎)
アカネ科オオフタバムグラ属
学名:Diodia teres Walter
花期:7月~9月 1年草 草丈:10~50cm 花径:約4mm

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【学名解説】
Diodia : diodon(二つの歯)/オオフタバムグラ属
teres : 円柱形の、円い棒状の
Walter : Thomas Walter (1740-1789)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から8.5km 左岸河川敷 2004.10.14
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

20 October 2005
Last modified: 29 September 2015
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by pianix | 2005-10-20 00:00 | | Trackback | Comments(2)
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Commented by yamome516 at 2005-10-21 10:14
ずいぶん、外国からの、種が増えているのですね!
珍しい植物を見るのは楽しみですが?
日本古来の種の絶滅も避けたいですね!
Commented by pianix at 2005-10-22 16:06
昨日、川で亀を目撃しました。危ない亀でなければよいのですが。
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