オオハナアブ(大花虻)
 花の受粉に関する方法は幾つかあります。動物送粉、非動物送粉、自動同花送粉などです。動物を介するものは、虫媒(entomophily)、鳥媒(ornithophily)、コウモリ媒(chiropterophily)。動物を介さないものは、風媒(anemophily)、水媒(hydrophily)等と区別する事ができます。

 動物を介さない受粉では、誘引する要素の香りなどは必要がなく、風媒花のようなものは花粉は軽くなくてはいけません。動物を介する動物媒花では、逆になります。そこに集まる昆虫などは、花にとってはお客さんです。虫に確実に運んでもらうためには、粘着力のある花粉が必要です。いわば、持ちつ持たれつの関係で、極端に単一依存するものは、片方が滅びると自動的に共倒れを起こす事になります。

 オオハナアブ(大花虻)は、虫媒として活躍します。名前の通り大きなハナアブです。ハナアブはハチの仲間ではなくハエの仲間です。ナミハナアブと異なり、体は黒色部分の面積が多く、太い赤みを帯びた黄色の帯が目立ちます。オオマルハナバチ(Bombus hypocrita hypocrita Perez)に擬態していると言われています。複眼には筋模様があります。日本全国にいますが、いつでも見られるほど個体数が多いわけではありません。幼虫はナミハナアブと同じくオナガウジ(尾長蛆)と呼ばれています。

※写真のオオハナアブが止まっている花は、セイタカアワダチソウ(背高泡立草)です。

参考:ナミハナアブ(並花虻) ナミホシヒラタアブ ホソヒラタアブ(細扁虻)

Japanese common name : Oo-hana-abu
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Phytomia zonata (Fabricius, 1787)


オオハナアブ(大花虻)
ハエ目(双翅目)ハナアブ科オオハナアブ属
学名:Phytomia zonata (Fabricius, 1787)

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体長:11~16mm
出現期:4月~11月
分布:北海道・本州・四国・九州・沖縄

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から9.75km 左岸河川敷 2005.10.14
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 25 October 2005
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by pianix | 2005-10-25 00:00 | | Trackback | Comments(2)
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Commented by mico at 2005-10-26 16:01 x
綺麗に撮れてますね~流石です。
アブの目が邪魔しないでと言ってるみたいですね
Commented by pianix at 2005-10-26 20:00
mico様
その通りで、私は「お邪魔虫」です。
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