ナガコガネグモ(長黄金蜘蛛)
 ナガコガネグモ(長黄金蜘蛛)は、コガネグモ科コガネグモ属の蜘蛛です。旧北区(東・北・中央アジア、中東、ユーラシア大陸、北アフリカ)に分布し、日本では北海道から沖縄にまで分布する在来種です。名の由来は、コガネグモ(黄金蜘蛛)より体型が細長い事から。

 コガネグモ科(Araneidae Lamarck, 1801)は、世界に160属約2600種分布し、日本では約121種(推定未知数4)が分布します。コガネグモ属(Argiope (Audouin, 1827))は、世界に約80種、日本に7種が分布します。

 河川敷を歩くと、クモが至る所に巣を張っているのが分かります。良くお目にかかるナガコガネグモ(長黄金蜘蛛)は、草の間などの比較的低い場所に網を張るので、観察には好都合です。黒と黄色の横縞模様があります。コガネグモより腹部が長くスマートで、縞模様も細目です。中央より上の黒帯模様はギザギザになり、後部には細かい縦筋が入っています。腹部には黄色の帯2本が縦に入っています。

 ある日、ナガコガネグモを眺めていたらバッタが飛び込んで来ました。かかったバッタを糸で包み込むのに、1分もかかりませんでした。その一瞬をあっけにとられて見ていました(凄いしか言葉に出ない)。真っ白に包み込まれてしまい、バッタである事が全く分からなくなりました。そしてクモは元いた位置に戻りました。

 面白い習性があります。巣を触ったりすると、前後に巣を揺すり始めるのです。威嚇なのでしょうか。頭を下にして巣の中央で獲物を待ちかまえています。巣の上下に太いギザギザ模様を作っている事があります。これを隠れ帯、または白帯と言います。クモが隠れるためにあると言われていますが、定かではありません。(写真では網の作成中らしく見あたりません)。クモは縦糸に乗ります。横糸は獲物を張り付ける程の粘着力があります。産卵は8月~10月頃に行われます。この頃、腹部が膨らんだ雌を多く見かけるようになります。葉の下に巾着のような卵嚢を作ります。

 蛇足ですが、真性蜘蛛目は昆虫の仲間ではありません。日本にいる蜘蛛は、名前が判明しているものだけで約1,300種あると言われています。蜘蛛の体は、頭胸部と腹部に別れ、頭と胸の節がありません。足は4対8本(昆虫は3対6本)あり、触角はなく触肢があります。複眼は無く、単眼が8個あります。

 そして私は何よりもクモが嫌いです。小さなハエトリグモでも後ずさりしてしまいます。しかし、何故嫌いなのかを知るためにカメラを向け始めたら、少しだけ抵抗感が薄らいできました。しかし嫌いな事には変わりありません。ナガコガネグモは美しいクモだと言われるようですが、私には不気味な生き物なのです。

参考:ジョロウグモ(女郎蜘蛛)

Japanese common name : Naga-kogane-gumo
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Argiope bruennichii (Scopoli, 1772)
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左:2006.09.05 <♀> 右:2005.10.27

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左:バッタを捕獲 2006.09.20 <♀> 右:セミを捕獲 2016.09.09


ナガコガネグモ(長黄金蜘蛛)
真性蜘蛛目コガネグモ科コガネグモ属
学名:Argiope bruennichii (Scopoli, 1772)

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体長:♀20~25mm/♂8~12mm
出現期:8月~11月
分布:北海道・本州・四国・九州・沖縄
写真は♀

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から9.0km 右岸河川敷 2005.07.15
安倍川/河口から6.50km 右岸河川敷 2005.10.27
安倍川/河口から12.25km 左岸河川敷 2006.09.05
安倍川/河口から9.0km 右岸河川敷 2006.09.20
ダイラボウ(富厚里峠ルート) 2016.09.09
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

27 October 2005
Last modified: 03 July 2017
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by pianix | 2005-10-27 00:00 | | Trackback | Comments(0)
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