フジバカマ(藤袴)
 フジバカマ(藤袴)は、秋の七草であり、古来から親しまれてきた花の一つですが、現在は環境省の絶滅危惧II種(VU)に指定され、絶滅のおそれのある野生生物の種となっています。絶滅危惧II類(VU)とは、「絶滅の危険が増大している種」を意味しています。野生絶滅(EW)「飼育・栽培下でのみ存続している種」や、絶滅(EX)「我が国ではすでに絶滅したと考えられる種」とならない事を願うばかりです。(静岡県では育成が確認されています)

 日本列島は、6,000種に近い多様な野生植物が育成する、恵まれた地域環境であると言えます。しかしながら、急速な人為的開発によって生育場所を奪われ、絶滅の瀬戸際に立たされている植物は、1980年の調査開始以来、多大な数(1665種類)に上っている事が判明しています。これは我が国に存在する野生植物の24%に相当するそうです。河川開発、道路工事、植生の遷移が減少の主要因とされています。

一端絶滅すると、取り返しがききません。それで近年、各方面で保護活動が活発になっています。しかし、一般市民レベルでの関心と理解がないと難しいのも確かです。韓国ソウル市チョンゲチョン(清渓川)の、河川再生報道は記憶に新しいと思います。実は、先行モデルとなったのは、佐賀県唐津市の松浦川湿地再生の試み「アザメの瀬」事業であることは、おおいに勇気づけられます。人間が生活する以上、野となれ山となれ方式では困りますが、自然環境を考えに入れない極端な開発の悪影響を止める意識を持たなければならない時代だと言えます。

 フジバカマは、藤色であって、その頭花が袴に例えられたと言われています。葉は3裂します。別名のコウソウ(香草)は、葉を半乾燥させると桜餅のような良い香りがする事から。写真のフジバカマは雑種か園芸種の可能性があります。

日本固有種:Eupatorium japonicum Thunb. ex Murray
参考:ヒヨドリバナ(鵯花)

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フジバカマ(藤袴)
別名:ランソウ(蘭草)/コウソウ(香草)
キク科ヒヨドリバナ属
学名:Eupatorium fortunei Turcz.
花期:8月~9月 多年草 草丈:100~150cm 散房花径:15~20cm 総苞:5~6mm

Eupatorium : Mithridates Eupator (King of Pontus, BC.132~63)/ヒヨドリバナ属
fortunei : Robert Fortune (1812-1880)に因む
Turcz. : Porphir Kiril Nicolas Stepanovich Turczaninow (1796-1864)

撮影地:静岡市葵区/下(植栽) 2005.10.25

Last modified: August 12, 200
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by pianix | 2005-10-30 00:00 | | Trackback | Comments(0)
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