ツマグロキチョウ(褄黒黄蝶)
 キタキチョウ(北黄蝶)によく似た、ツマグロキチョウ(褄黒黄蝶)。各地で激減し、絶滅した県があるほどで、環境省の絶滅危惧II類(VU)に指定されています。乾いた痩せ地に生えるカワラケツメイ(河原決明)を食草として育つため、河川敷の環境整備につれて食草を失い、発生が見られなくなってしまったのです。静岡市の安倍川では、カワラケツメイが大量に発生する地域があるので、絶滅を免れています。

 しかし、昨年は見渡す限り大量に咲いていたオオマツヨイグサ(大待宵草)が、今年は全く見られなくなってしまった河川敷があります。昨年に整地作業をした影響と思われます。このように、一端、植生が変化すると、同時に昆虫達にも影響を与えることから、今後の動向次第では一気に絶滅へと向かうのかもしれません。

 ツマグロキチョウは、夏型と秋型とで翅の紋様が異なります。夏型は黄色一色ですが、秋型は後翅裏面に黒いラインが現れます。キチョウよりも小型で、翅端は尖ります。成虫で越冬します。似た蝶のキチョウは、つぶつぶの点模様があり、モンキチョウ(紋黄蝶)は、丸い斑紋があることで区別できます。

 止まっている花は、コセンダングサ(小栴檀草)です。

参考:キタキチョウ(北黄蝶) モンキチョウ(紋黄蝶) カワラケツメイ(河原決明)

Japanese common name : Tumaguro-kichou
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Eurema laeta betheseba (Janson, 1878)


ツマグロキチョウ(褄黒黄蝶)
チョウ目(鱗翅目)シロチョウ科モンキチョウ亜科キチョウ属
学名:Eurema laeta betheseba (Janson, 1878)

体長:(前翅長)16~22mm
分布:本州(宮城県以南)・四国・九州・対馬・南西諸島
出現期:6月~11月(年3~4回)
食草:カワラケツメイ

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撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から7.85km 左岸河川敷 2005.10.19
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 4 November 2005
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by pianix | 2005-11-04 00:00 | | Trackback | Comments(2)
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Commented by yamome516 at 2005-11-05 12:15
この花に止まっているのを撮ろうとして、逃げられました。
いつもですが(笑い)
絶滅と取るのか?進化の過程の止む負えない事と、
捉えるべきなのでしょうか?
去年あったと思ったところに、今年は、その花がありません。
Commented by pianix at 2005-11-05 14:37
昆虫にはいつも逃げられます。(女性に逃げられた事は無いのに~嘘)
進化と言われるものは自然淘汰ですから、長い年月をかけて進みますね。ところが人間は短時間でそれをやってしまうので、自然にとって負担が大きすぎるのかもしれません。つまり、自然との付き合い方が悪いとも言えます。
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