ベッコウハゴロモ(鼈甲羽衣)
 ベッコウハゴロモ(鼈甲羽衣)は、ハゴロモ科の昆虫です。蛾に見えます。頭を見ると蝉にも似ています。半翅目、つまりカメムシ目に属します。ここにセミ上科がありますから、蝉にも似ているわけです。翅を度外視すれば、かなり蝉に近い事が分かります。蝉がカメムシの仲間と言うと不思議がる方がいますが、針状の口を持ち、植物や動物から吸汁するのが特徴であることで納得できます。有吻目とも言われます。半翅目は、同翅亜目(ヨコバイ亜目)と異翅亜目(カメムシ亜目)に分けられ、ベッコウハゴロモは、同翅亜目です。

 1cmに満たない体長の、小さな昆虫です。褐色の翅に2本の横線が入っていますが、褐色(ベッコウ色)の色がはげると黒っぽい色合いに見えます。翅の後端に渦巻き状の斑紋が付いています。葛の葉に止まっている事が多いようです。クズ、ヤマノイモ、ウツギ、ミカンなどの茎から汁を吸います。

 ベッコウハゴロモの幼虫は、成虫とは全く異なる姿をしています。体の尻尾部にタンポポの冠毛(綿毛)のような毛束を付けている奇妙な形です。落下した時にパラシュートの働きをすると言われています。同じハゴロモ科のアオバハゴロモ(青羽羽衣)も埃のような体の幼虫で、この科の幼虫は驚くべきものばかりです。幼虫も成虫も、跳ね飛んで逃げます。面白い形で不思議一杯ですが、柑橘類や桑をお持ちの方にとっては頭を悩ます昆虫です。卵で越冬します。

参考:アオバハゴロモ(青羽羽衣)

Japanese common name : Bekkou-hagoromo
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Orosanga japonicus (Melichar, 1898)


ベッコウハゴロモ(鼈甲羽衣)
カメムシ目(半翅目)ハゴロモ上科ハゴロモ科Orosanga属
学名:Orosanga japonicus (Melichar, 1898)

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体長:(翅端全長)9~11mm/(体長)6~8mm
出現期:7月~9月(年1回)
分布:本州・四国・九州・沖縄

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から14.25km 左岸河川敷 2005.08.26

20 November 2005
Last modified: June 21, 2008
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by pianix | 2005-11-20 00:00 | | Trackback | Comments(2)
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Commented by J.J at 2006-02-22 20:00 x
こんにちは、美しいプログですね。
生き物を見つめていると、大いなる方をおもわずにはいられません。
ゆっくり、拝見させていただきます。
Commented by pianix at 2006-02-22 20:54
J.Jさん、こんにちは
田中川は、美しい川ですね。
生物も豊富な様子で、守りたい気持ちは私も同じです。
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