ナンテン(南天)
 ナンテン(南天)は、メギ科ナンテン属の常緑低木です。「難転」という読み替えで縁起を担ぎ、厄除けにするという縁起木としての取扱を受けています。縁起物は、この駄洒落が多いようです。それも我が国特有の語感を大切にする習慣を引き継いでいるためと思われます。万葉の時代には、言葉には霊力が宿るとされる「言霊(ことだま)」信仰がありました。言(こと)が事(こと)に通じるとの考えかたです。お祝いの席で不吉な語呂を持つ言葉を発しないように気を遣うのは、昔も今も変わらないようです。ナンテンの名前は、漢名の南天竹を日本語読みにしたものです。日本・中国・インドが原産地で、国内では本州中部以南に分布します。

 花は初夏に小さな白い花をたくさん付けます。茎は、樹木と異なった構造をしている事から、草質が堅くなった見せかけの木と言われます。根本から多数に分岐します。緻密堅牢な性質なので、床柱・壁止めとしての利用もあります。京都金閣寺や柴又帝釈天題経寺では、皮肌を生かした床柱として使用されていますが、珍しい例とされます。薬用として、咳止めや強壮剤として利用されます。

 葉は複葉で、互生します。葉が、赤飯の上や魚料理に飾られている事がありますが、解毒作用があるからです。ナンテンチクヨウ(南天竹葉)という生薬として利用されます。また、祝儀に用いる時は葉表を、不祝儀では葉裏を添えるという風習もあるようです。果実は渋みがあり、薬効も強めです。南天実(なんてんじつ)として咳止めに利用されます。どの部位も薬用に用いられますが、ナンテニンというアルカロイドを含むため、多量の摂取は麻痺を引き起こすので注意を要します。

Japanese common name : Nanten
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Nandina domestica Thunb.


ナンテン(南天)
メギ科ナンテン属
学名:Nandina domestica Thunb.
花期:6月~7月 常緑低木 樹高:100~200cm 花径:6mm
果期:11~2月 実径:6~7mm

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【学名解説】
Nandina : 南天/ナンテン属
domestica : domesticus(国内の)
Thunb. : Carl Peter Thunberg (1743-1828)

撮影地:静岡県静岡市
藁科川(安倍川水系) 河口から2.0km 右岸土手 2005.11.24
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: June 14, 2008
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by pianix | 2005-12-14 00:00 | | Trackback | Comments(1)
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Commented by pianix at 2005-12-19 17:33
写真に難点があったようです。何点かは分かりません。
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