コセンダングサ(小栴檀草)
 コセンダングサ(小栴檀草)は、キク科センダングサ属の1年草です。センダングサ属は、主に関東以西に分布する帰化植物です。生態系被害防止外来種(旧要注意外来生物)に指定されています。センダングサ(栴檀草)は、センダン(栴檀)に葉が似ている事に由来し、そのセンダングサより小型であることからコセンダングサと名が付けられました。変種が多くあります。

 茎は多数に分岐します。葉は鋸歯があり、下部で対生、上部で互生し、羽状に分裂します。花は、黄色の筒状花だけで、稀に小さな舌状花が付いている事があります。全ての花に白い舌状花があるものは、変種のコシロノセンダングサ(小白の栴檀草)です。黄色の舌状花の場合は、センダングサです。種子は痩果で、アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)より細長く、先端には2~4本の棘状の物があり、これで動物などに付着します。染色体数は、2n=36,48,72。

☆  ☆  ☆

 寒気が入り込み、寒さが身に凍みるこの頃、河川敷は茶色に染まり、花の姿が見られません。それでも、時間さえあれば野草観察に出かけます。花がないのに観察とはどういう事なのかと問われそうです。それは、「花がない事を確認するため」です。ところが、例外はどの世界にもあるようで、季節外れの花を見かける事も多くあります。また、種子の採取も目的とします。

 コセンダングサ(小栴檀草)は、あまり付き合いたくない花の一つです。しかし、毎年の如く、一番多く付き合ってしまう花になってしまいます。原因は、その種子にあります。衣服や靴紐に取り付くので、その場で払うようにしています。拡散させないためです。そのような事をやっていると、次の観察ポイントまでの移動が遅れる事になります。冬は日が落ちる時間が早いので、観察する時間も短縮されます。それをコセンダングサが邪魔をしてくれるのです。

 「私たち、友達だよね」とコセンダングサが語りかけてくるようです。「そんな訳、無いだろうが」「そんな冷たい事を言わないで、今日もたくさん実をあげるから」。撮影したい花を見つけても、コセンダングサが道を阻んでいる場合が多くあります。何とか通れそうな、細い道にあるコセンダングサを切り落とそうとすると、その最中にも大量の種子が付着します。今日は被害に遭わなかったと喜んで帰宅した日も、見えなかった部分にたくさん付いていたりします。悩ましいコセンダングサです。

 しかしよく考えると、コセンダングサが歩き回り種子を散布する訳ではありません。とすると、動物自体がコセンダングサに近づき自ら散布している事になります。植物が、動き回る動物がいると知り得たのは何故なのでしょう。

Japanese common name : Ko-sendan-gusa
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Bidens pilosa L. var. pilosa

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コセンダングサ(小栴檀草)
キク科センダングサ属
学名:Bidens pilosa L. var. pilosa
花期:7月~11月 1年草 草丈:50~100cm 花径:5~10mm

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【学名解説】
Bidens : bi(二)+dens(歯)/センダングサ属
pilosa : pilosus(軟毛がある)
L. : Carl von Linne (1707-1778)
var. : varietas(変種)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から12.75km 左岸河川敷 2005.12.06
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 15 December 2005
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by pianix | 2005-12-15 00:00 | | Trackback | Comments(2)
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Commented by brizu at 2005-12-16 10:33
これは、オナモミといっしょで服につくんですよね。
小さい頃、それらを付け合って遊んだのを思い出します。
センダングサ っていう名前だったんですね。
キク科といっても、種子のつき方は色々ですね。
Commented by pianix at 2005-12-16 13:59
オナモミは、どういう訳かドラえもんとミフィーのぬいぐるみに付けられています。ある40代の女性がいたずらして行きました。鼻に、ピノキオのように高く積まれています。小学生が、オナモミの実を、今年も欲しいと言って持ち帰りました。同じようないたずらに使うのでしょうか。
しかし、コセンダングサが欲しいという人は一人もいません。私もいりません。この種子を家に持ち込まないようにするのに大変な気を遣います。一種の汚染だと警戒しています。我が家の小さな小さな花壇に、コセンダングサが伸び始めたら、犯人が私である事が分かってしまいます。
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