キバナハナネコノメ(黄花花猫の目)
 キバナハナネコノメ(黄花花猫の目)は、ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草です。シロバナネコノメソウ(白花猫の目草)を母種とする変種で、東海地方(静岡県、愛知県、岐阜県)、長野県に分布する日本固有種です。静岡県と岐阜県では準絶滅危惧(NT)、愛知県では絶滅危惧Ⅱ類(VU)、長野県では絶滅危惧IA類(CR)。名の由来は、花弁状の萼片が黄色いネコノメソウであることから。ネコノメソウは、果実が熟して割れた形状を猫の瞳孔に例えたもの、あるいは漢名の猫児目晴草から。

 ユキノシタ科(Saxifragaceae Juss. (1789))は、温帯から寒帯にかけて約17属500種があります。以前は約80属1200種が属する大きな科でしたが、近年に幾つかの科が分離され減少しました。ネコノメソウ属(Chrysosplenium L. (1753))は、世界に約55種、日本に14種が分布します。葉が対生するネコノメソウ節と、互生するヤマネコノメソウ節の2節に分類されます。キバナハナネコノメは、葉が対生するネコノメソウ節です。

 山地の谷や渓流沿いに自生します。草丈は5~10cm。茎は紅紫色を帯び、白色の軟毛があります。。花後に走出枝(runner)を伸します。葉は対生します。根出葉は1~2対を対生させ、花期に枯れます。茎葉は短い柄があり、長さ2~8mm、幅3~9mmの扇形単葉で、丸い鋸歯が3~5個あります。

 花期は4月から5月頃。黄色の4裂した広卵形の萼片が花弁状になり半開します。花径は、4~8mm。雄しべは8個。葯は黄色や橙赤色で、萼片から突出します。花柱の先端はくちばし状。子房上位。果実は蒴果です。

 シロバナネコノメソウ(白花猫の目草)Chrysosplenium album Maxim. var. albumを母種とする変種は次の3種があります。
ハナネコノメ(花猫の目)Chrysosplenium album Maxim. var. stamineum (Franch.) H.Hara
・キイハナネコノメ(紀伊花猫の目)Chrysosplenium album Maxim. var. nachiense H.Hara
・キバナハナネコノメ(黄花花猫の目)Chrysosplenium album Maxim. var. flavum H.Hara

※参考:レッドデーターブック・カテゴリー(分野図)

Japanese common name : Kibana-hana-mekonome
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Chrysosplenium album Maxim. var. flavum H.Hara


キバナハナネコノメ(黄花花猫の目)
ユキノシタ科ネコノメソウ属
学名:Chrysosplenium album Maxim. var. flavum H.Hara
花期:4月~5月 多年草 草丈:5~10cm 花径:4~8mm

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【学名解説】
Chrysosplenium : chrysos(金の)+spleen(脾臓)/ネコノメソウ属
album : albus(白色の)
Maxim. : Carl Maximowicz (1827-1891)
var. : varietas(変種)
flavum : flavus(黄色、山吹色、黄金色の)
H.Hara : 原寛 Hiroshi Hara (1911-1986)

撮影地:静岡県静岡市
貴重種位置情報非公開 2009.03.05
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 18 August 2014
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by pianix | 2014-08-18 00:00 | | Trackback | Comments(0)
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