アラカシ(粗樫)
 アラカシ(粗樫)は、ブナ科コナラ属の常緑高木です。日本における北限は、宮城県や石川県あたりで、主に暖地に分布します。葉に大きく荒い鋸歯がありますが、全体の1/3程だけの先端部分であり、残りは滑らかです。葉は互生し、光沢がありますが緑色が濃く、全体的に暗めに見えます。葉裏は、細かい毛があるために白っぽく見えます。樫の字を分解して見ると分かるとおり、堅い木であり、建築・器具・船舶の材として使われます。庭木・生け垣として植栽され、防風・防火用としての利用も多くあります。うどん粉病にかかりやすいのが難点かもしれません。

 雌雄同株で、4月~5月に黄色の雄花序を房状に垂れ下げます。雌花序は目立ちません。果実は、いわゆるドングリで、丸みを帯びています。実の付け根にある、お椀状に見える殻斗(かくと)は、横方向に輪状の筋模様があります。ドングリと言われる果実を付けるのは、アラカシ(粗樫)、シラカシ(白樫)、ウバメガシ(姥目樫)、ウラジロガシ(裏白樫)、カシワ(槲)、クヌギ(椚)、コナラ(小楢)等があり、すべてブナ科植物です。アラカシは、シラカシよりも葉の状態が荒々しい感じがするために名付けられました。

参考:マテバシイ(全手葉椎/馬刀葉椎)

Japanese common name : Ara-kasi
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Quercus glauca Thunb.
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アラカシ(粗樫)
ブナ科コナラ属
学名:Quercus glauca Thunb.
花期:4月~5月 常緑高木 雄花序:5~10cm 樹高:~20m
果期:10~12月 果長:15~20mm

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【学名解説】
Quercus : quer(良質の)+ cuez(材木)/コナラ属
glauca : glaucus(灰青色の)
Thunb. : Carl Peter Thunberg (1743-1828)/スウェーデンの植物学者

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から9.0km 右岸河川敷 2005.11.25
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: June 14, 2008
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by pianix | 2005-12-21 00:00 | | Trackback(1) | Comments(3)
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Tracked from 駿河木の家日記 at 2005-12-23 08:50
タイトル : 北の庭は、万華鏡(その3)・・・葉っぱの話
前のページに「北側に育つ草木を選ばれるといいですね。」と書きましたが、それでは、あまりに無責任かと 思い、自宅の庭木を紹介いたします。葉っぱの万華鏡は、左の緑の葉が、エゴと夏椿です。 真ん中がコナラ、右がブナです。入り混じって、境目がありません。 ↓エゴと夏椿   ↓その後ろの赤い葉がコナラ     ↓ブナは、緑、黄、赤、入り混じっています[コナラ] コナラは、葉の先がノコギリのようにとがっています。葉の付け根は、ブナに比べて少し細いですね。 葉は、幹の下に付いています。今は、ほとんどが茶色...... more
Commented by Y.I at 2005-12-22 15:11 x
はじめまして。山野草にお詳しいようで surugakiさんより伺いました。私のブログに教えて下さいと 写真載せましたがご存知でしたら是非お願い致します。
Commented by brizu at 2005-12-22 21:56
こんばんは 
アラカシの実はいつみても個性的ですよね。
なんか面白いなぁ。
うち公園の近くはコナラと、ウバメガシが多く
アラカシはあまり見られません。
すこし懐かしい気がしました。
Commented by surugaki at 2005-12-23 08:48
私は、アラカシとシラカシを自宅に植えてあります。ブナ科コナラ属・・・ブナやコナラは、
落葉していますが、カシは、青々としてきました。ブナ科カシ属と言ったほうが、ピッタリの感じがします。
自宅の、葉っぱをTBさせていただきました。
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