ウシハコベ(牛繁縷)
 ウシハコベ(牛繁縷)は、ナデシコ科ハコベ属の多年草です。春の七草のハコベ(繁縷)に代表されるハコベ属は、雌しべが3本であるのに対し、このウシハコベ(牛繁縷)の雌しべ先端(柱頭)は5本です。温暖な地方では年間を通して見る事ができると言われますが、それでも一時期は姿を消す時があります。10月頃の芽生えに始まり、春に最盛期を迎えます。

 名の由来は、ハコベに似ているが大型である事から牛に例えて付けられました。逆に、小さなものは蚤が付けられ、例としてノミノフスマ(蚤の衾)がハコベ属にあります。他の科に、雀が付けられたスズメノヤリ(雀の槍)やスズメノカタビラ(雀の帷子)、スズメノエンドウ(雀野豌豆)などがあり、その上は烏が付けられ、カラスムギ(烏麦)、カラスノゴマ(烏の胡麻)、カラスノエンドウ(烏野豌豆)などと使われます。雀と烏の間にも適切な動物がいるはずですが、烏と雀の頭文字を取って、カスマグサ(かす間草)などと奇妙な名前を付けられたものもあります。しかし、ウシハコベは何故、牛まで一気に大きくなってしまうのか、少し理解しがたいところがあります。

 花は白色で、花弁は一見10枚に見えます。1枚の花弁が深く切れ込み2枚に見えるのが原因で、実際は5枚です。これはハコベ属に共通した造りといえます。葉は対生します。下部に葉柄がなく、上部に行くにつれ柄がなくなり茎を抱く形になります。茎は地を這い、途中から立ち上がります。

参考:ミドリハコベ(緑繁縷) コハコベ(小繁縷) 早春の野草・その7

Japanese common name : Usi-hakobe
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Stellaria aquatica (L.) Scop.
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雌しべは5本


ウシハコベ(牛繁縷)
ナデシコ科ハコベ属
学名:Stellaria aquatica (L.) Scop.
花期:4月~10月 多年草(越年草) 草丈:10~50cm 花径:8~10mm

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【学名解説】
Stellaria : stella(星)/ハコベ属
aquatica : aquaticus(水生の)
L. : Carl von Linne (1707-1778)
Scop. : Giovanni Antonio Scopoli (1723-1788)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から7.75km 左岸河川敷 2005.11.15
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 23 December 2005
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by pianix | 2005-12-23 00:00 | | Trackback | Comments(2)
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Commented by brizu at 2005-12-24 21:59
こんばんは
こういう野草をみると
僕はいつもドキドキするんです。
なぜか見ちゃうんですね。
そこに一見小さいけれど、どんな大きさにも変わらない、
一つの宇宙があるような感じるんです。
なんていうと、大げさですね。。^^
ただ好きなだけなんですけど。
Commented by pianix at 2005-12-25 21:42
brizuさん
「一つの宇宙があるような感じるんです」と、旨い事を言いますね。
なるほど、その通りですね。もしかしたら、私も同じように思っているのかもしれません。私の場合は、野草と自分とは同列なのです。自分を見ている気がします。だから、頑張れと応援してしまうのです。
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