サンタクロース
 短時間の野草観察を終えて、急ぎ足で土手沿いを帰ろうとしている時、その斜面に奇妙な花を見つけました。葉と花が一致しないキメラ状態の、見た事がない不思議なものでした。キメラ(chimera)とは、ギリシャ神話に登場する幾種類かの動物の融合体の事です。あわてて近寄ると、それは生木に造花を組み合わせた悪戯でした。実に旨く作られていたので笑みがこぼれてしまいました。そして、木に生えたサンタクロース。遊び心のある人が作った、ほほえましい風景でした。

 サンタクロースは実在の人物で、東ローマ帝国小アジアのシュラ(現在のトルコ)の司教であったセント・ニコラウスです。彼は、キリストの教えの通りに、貧しい人や困っている人を助け、施しをしてきました。その後、この話は様々な脚色を経て、現在のサンタクロースの話ができあがっていきました。彼の命日は12月6日であり、この日を聖ニコラス祭として祝っています。オランダではジンタークラース(Sinterklaas)であり、子どもの守護の聖人として崇められているので、子供へプレゼントをする習慣が起こりました。

 12月25日は、クリスマスです。Christmasとは、Christ(キリスト)+mas(祭)であり、キリスト降誕祭の事です。しかし、キリストの生誕日は不明であり、便宜的に決められたものです。ミトラ教の太陽神の誕生を祝す冬至祭が12月25日であり、キリストの生誕と再生(復活)を重ね合わせてクリスマスとしたのです。冬至を境に弱かった日光が持ち直してくることで、太陽の復活と考えられていたからです。

 以上から、サンタクロースはクリスマス前にやってきても何もおかしくはないわけです。「あわてん坊のサンタクロース」ではなかったわけです。そして、人を愛し、施しをするものは皆、サンタクロースの仲間であると言えます。国内のみならず、海外にも難民や苦境にあえいでいる子供達がいます。学費や医療の足しになるようにと送金している人たちは、立派なサンタクロースです。そして、小遣いの内から献げている、子供のサンタクロースだっているわけです。国籍、年齢、性別を問わず、サンタクロースには誰にでもなれるのです。

Japanese common name : Santakurōsu
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Seint Nicholas - doll


サンタクロース(聖ニコラウス)
Seint Nicholas (271-342)
霊長目ヒト科ヒト属
学名:Homo sapiens Linnaeus, 1758

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【学名解説】
Homo : (人)/ヒト属
sapiens : (賢い)/ヒト種

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から8.0km 左岸河川敷 2005.12.14
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 25 December 2005
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by pianix | 2005-12-25 00:00 | 雑記 | Trackback | Comments(2)
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Commented by surugaki at 2005-12-25 17:56
本当にサンタクロースですね。昨年、イスタンブールのブルーモスクに伺った時に感じたのですが、
トルコは自由なイスラム教なんですね。石膏で隠してあったキリストの絵を復元していました。
モスクワのクレムリン内では、イスラム寺院とモスクが並んで建っていました。
私を含め、日本人は、無宗教と言われていますが、日本人には心のより所が必要だと思います。
Commented by pianix at 2005-12-25 22:06
surugakiさん
海外へ行かれたのですね。私は飛行機が嫌いなので、寸前に何度もキャンセルをしてしまい、空に浮いた事がありません。船は酔うから駄目です。では泳いで行けと言われてしまいます。トンカチです。
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