シャクチリソバ(赤地利蕎麦)
 シャクチリソバ(赤地利蕎麦)は、タデ科ソバ属の多年草です。チベットや中国南部の高地が原産です。日本のソバ(蕎麦)は1年草ですが、シャクチリソバは多年草(宿根性)で、シュッコンソバ(宿根蕎麦)という別名を持ちます。葉は長い柄を持ち、互生します。タデ科の特徴である鞘状の托葉があります。花は、花弁に見える萼(白色)が5枚あり、雄しべは8本、花柱(半透明)は3本、蜜腺(黄色)8個を持ちます。雄しべ先端に付く赤紫色の葯と白の萼のコントラストが綺麗です。果実は痩果で三稜形をしています。

 地上部にルチン(rutin)を多く含む事から、薬用植物として中国から昭和初期に導入されました。現在では野生もしています。ルチンは、毛細血管を強化する働きがあることから高血圧や動脈硬化の改善、ヒスタミンの分泌速度を遅らせることからアレルギーの治療に、コラーゲンの合成を促進することから肌の老化予防等に利用されます。民間薬として、根茎をシャクチリ(赤地利)あるいはテンソバコン(天蕎麦根)と称し、解熱解毒薬としても使われます。中国では栽培され、種子・若芽・若葉を食用とするそうです。

Japanese common name : Syakutiri-soba
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Fagopyrum dibotrys (D. Don) H. Hara

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左:花と果実 右:葉


シャクチリソバ(赤地利蕎麦)
別名:シュッコンソバ(宿根蕎麦)/ヒマラヤ蕎麦
タデ科ソバ属
学名:Fagopyrum dibotrys (D. Don) H. Hara
花期:9月~11月 多年草 花径:5~7mm 草丈:50~100cm

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【学名解説】
Fagopyrum : Fagus(ブナ属)+pyros(穀物)/ソバ属
*fagus : phagein(食べる)
dibotrys : di(二つの)+botrys(総|ふさ)
D. Don : David Don (1799-1841)
H. Hara : 原 寛 (1911-1986)

撮影地:静岡県静岡市
駿河区谷田 2005.12.01
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

07 January 2006
Last modified: June 11, 2008
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by pianix | 2006-01-07 00:00 | | Trackback | Comments(0)
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