ノイバラ(野茨)
 ノイバラ(野茨)は、バラ科バラ属の落葉低木です。北海道の西南部から九州にかけての低地や山地に普通に見られます。2n=14の染色体をもつ野生種です。日本には11種と3変種の野生種が存在します。これを大別して、花柱(雄しべの軸)が離れているか合着しているかで区別される2節があります。園芸種のもととなった原種は8種のみで、中近東のロサ・フォエティダ、ロサ・ダマスケナ、ロサ・ガリカ、ヨーロッパのロサ・アルバ、ロサ・センチフォリア、中国のコウシンバラ、日本のノイバラ、テリハノイバラです。

 ノイバラはノバラ(野薔薇)であって、野にある薔薇という意味ですが、茨は棘のある低木を指します。棘のある植物を有棘植物と言い、その棘により衣服を引っ掻き破くばかりか、怪我をしてしまう事もあります。ストラスブールの大学生だった21歳のゲーテは、牧師の娘フリーデリーケに恋し、失恋しました。これをもとにしたと言われる「野薔薇」は寓意的ですが、折られる事に抵抗するバラの棘は、生存競争の戦略武器です。この棘は葉が変形してできたものです。キリストが処刑される時に被されたイバラ(ヘブライ語でアタード)は、クロウメモドキ科のトゲハマナツメ(Zizyphus spina-christi L.)との説があり、ノイバラとは関係なさそうです。

 葉は互生し、奇数羽状複葉で小葉は5~9枚、浅い鋸歯を持ち先が尖ります。葉に光沢があり地を這うのはテリハノイバラ(照葉野薔薇)です。花は5弁の白色。地方により変種が存在し、関東・近畿・四国にはフジイバラ(富士茨)、中部以西・四国・九州にミヤコイバラ(都茨)、四国・九州にツクシイバラ(筑紫茨)、近畿地方以西にヤブイバラ(藪茨)が分布します。秋に赤く熟した果実(偽果)を乾燥させたものを、生薬(日本薬局方)のエイジツ(営実)として用います。ローズヒップ・ティーとしての利用もあります。挿し木で繁殖でき、園芸種の台木としても使われます。

Japanese common name : No-ibara
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Rosa multiflora Thunb.


ノイバラ(野茨)
別名:ノバラ(野薔薇)
バラ科バラ属
学名:Rosa multiflora Thunb.
花期:5月~6月 落葉低木 樹高:1~2m 花径:2cm 果期:9~11月

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【学名解説】
Rosa : ギリシャ語のrhodon(バラ)、ケルト語のrhodd(赤色)に由来/バラ属
multiflora : multiflorus(多花の)
Thunb. : Carl Peter Thunberg (1743-1828)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から9.75km 左岸河川敷 2006.01.04
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: June 11, 2008
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by pianix | 2006-01-10 00:00 | | Trackback | Comments(2)
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Commented by iine2005 at 2006-01-11 11:41 x
ノイバラと言ったらこのページのことしか知らなかったので、教えていただきありがとうございます。
http://www.keisen.ac.jp/univ/session/pdfs/e1_hyoshi.pdf
Commented by pianix at 2006-01-11 19:13
iine2005さん
コメントありがとうございます。
素人が書いている100%冗談のブログです。
私が皆さんに教えていただく立場ですので、今後ともよろしくお願い致します。
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