トベラ(扉)
 トベラ(扉)は、トベラ科トベラ属の常緑低木です。本州(岩手県以南)から台湾、中国までの海岸沿いに分布します。名の由来は、節分に鬼払いの為に戸口に置いた事からで、扉木が訛ったものと言われています。漢名を、カイドウ(海桐花)と言います。トベラ科(Pittosporaceae)は9属約250種があります。耐潮性・耐風性・耐煙性に加え、乾燥に強い事から、公園や道路の緑化等にも使われています。

 葉は互生し、枝先に密集してつくので輪生に見えます。長楕円形(狭倒卵形または倒卵状長楕円形)で先端は丸みを帯び、光沢があります。全縁(鋸歯がない)で、長さは5~8cm程です。捻れる場合が多いようです。葉には殺菌成分が含まれるので患部の洗浄に使う事もできます。

 花は、4月から6月頃にかけて白色の小さな花を集散花序につけます。雌雄異株であり、へら形の花弁が5枚、卵形の萼片も5個あります。雄しべは5本ですが、雌花の雌しべは先端が3分岐しています。

 果実は球形の朔果です。黒褐色に熟すと3つに裂け、粘着力が強い赤色の種子(仮種皮)が現れます。鳥が運び散布しますが、そのまま落ちて葉に付く事もあります。この粘着力は昆虫を捕獲するほどです。この粘着する種子を、私は異様な感じで面白いと思います。また、幹の皮を剥がすと異臭がします。

Japanese common name : Tobera
e0038990_1852126.jpg
Pittosporum tobira (Thunb.) W.T.Aiton


トベラ(扉)
別名:トビラノキ(扉の木)
トベラ科トベラ属
学名:Pittosporum tobira (Thunb.) W.T.Aiton
synonym : Pittosporum tobira (Thunb. ex Murray) Aiton
花期:4月~6月 常緑低木 樹高:2~3m 花径:1~2cm 果期:11~12月 実径:10~15mm

e0038990_2163229.gif

【学名解説】
Pittosporum : pitta(ピッチ)+spora(種子)/トベラ属
tobira : 扉(日本語)
Thunb. : Carl Peter Thunberg (1743-1828)
W.T.Aiton : William Townsend Aiton (1766-1849)
---
ex : ~による
Murray : Johan Andreas Murray (1740-1791)
Aiton : William Aiton (1731-1793)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から5.25km 左岸(植栽) 2006.01.11
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

August 12, 2008
Last modified: 23 September 2015
e0038990_1703595.gif

[PR]
by pianix | 2006-01-14 00:00 | | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://pianix.exblog.jp/tb/2475618
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< ビワ(枇杷) クサギ(臭木)/実 >>