ハリアサガオ(針朝顔)
 ハリアサガオ(針朝顔)は、ヒルガオ科サツマイモ属の1年草です。熱帯アメリカ原産の帰化植物で、江戸時代には中国経由で渡来していたと言われています。日本では、関東以西で栽培される観賞用栽培種ですが、逸出して野生化する事があります。名の由来は、茎に刺状突起があるアサガオである事から。中国名は、丁香茄(dīng xiang qié)、天茄子(tiān qié zi)、天茄(tiān qié)。

 ヒルガオ科(Convolvulaceae Juss. (1789))は、熱帯から亜熱帯に約58属1650種が分布し、日本には4属があります。サツマイモ属(Ipomoea L. (1753)) は、熱帯から亜熱帯に約500種が分布します。

 蔓性で、他の物に巻き付き2~10mになります。茎や葉柄には、肉質で軟質の刺状突起が多数付きます。これが本種の特徴ですが、柔らかいので触っても痛くはありません。葉は互生します。葉柄は、4~12cm。葉は長さ5~7cmの心形。深裂した変異形状もあります。

 花期は、8月から10月頃。夜開性で午後から開花する一日花です。3~6cmの花柄の先に、漏斗状で淡赤紫色の合弁花を数個つけます。花径は約5cmで、花冠中心部は濃色。雄しべ5本、雌しべ1本の両性花。萼片は5枚。

 果実は、蒴果です。西洋独楽型で先端に突起があり、萼が反り返ります。若い果実は食用とされる事があり、救荒植物としても知られています。子房室は3室で、各室に普通2個の種子があります。乾燥果実は、径約17mm。種子は黒褐色で、長さ約6~7mm、短い綿毛が付きます。染色体数は、2n=30。

参考文献:
Flora of China : Ipomoea turbinata Lagasca, Gen. Pl. 10. 1816, FOC Vol. 16 Page 310

Japanese common name : Hari-asagao
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Ipomoea turbinata Lag.

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蕾の先端は尖る。茎に刺状突起がある。

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長い柄の先に漏斗状の花を付ける。径3~5cm。

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果実は蒴果。葉は心形で互生するが、深裂する変異形状もある。
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果実と種子


ハリアサガオ(針朝顔)
別名:アカバナヨルガオ(赤花夜顔)
ヒルガオ科サツマイモ属
学名:Ipomoea turbinata Lag.
synonym : Ipomoea muricata (L.) Jacq.
花期:8月~10月 1年草(国内) 蔓性:2~10m 花径:3~5cm

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【学名解説】
Ipomoea : ips(芋虫)+homoios(似た)/サツマイモ属
turbinata : turbinatus (西洋ゴマ形の、倒円錐形の)
Lag. : Mariano Lagasca y Segura (1776-1839)
---
synonym : (シノニム) 同意語、異名
muricata : muricatus(硬尖面の)
L. : Carl Linnaeus (1707-1778)
Jacq. : Nicolaus(Nicolaas) Joseph von Jacquin (1727-1817)

撮影地:静岡県静岡市
帆掛山(押切コース) 2016.11.07
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 19 January 2017
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by pianix | 2017-01-19 00:00 | | Trackback | Comments(0)
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