ロウバイ(蝋梅)
 ロウバイ(蝋梅)は、ロウバイ科ロウバイ属の落葉低木です。中国(湖北・江西省近辺)が原産で、17世紀頃に渡来したと言われています。日本全国に分布します。蝋質の花を付けるのが名の由来で、漢名の音読によります。旧暦12月の臘月に咲くからとの説もあります。別名のトウバイ(唐梅)とカラウメ(唐梅)は、共に産地国の中国や朝鮮半島を経由して来た事を表しています。英名は、Winter Sweet。

 梅の名が付けられていますが、バラ科ではなくロウバイ科(Calycanthaceae Lindley, 1819)であり、梅とは異なります。ロウバイ科には、クロバナロウバイ属(北米産・5種)、ロウバイ属(Chimonanthus J. Lindley, 1819/中国産・2種)の2属7種があります。

 幹と共に枝も良く分岐します。樹皮には横長楕円形の皮目があります。枝分かれした先に径2cm程の黄色の花を付けますが、花弁と萼片は区別できません。花被片は多数あり、外花被片は淡黄色で、内花被片は小形で紫褐色をしています。蝋細工のようだと言われるように半透明で光沢があります。下か横向きに咲きます。花には芳香があり、ボルネオール(Borneol)、リナロール(Linalool)、カンファー(Camphor)、ファルネゾール(Farnesol)、シネオール(Cineole)等の精油成分が含まれています。

 花が咲いた後に葉が展開します。葉は柄があり、長楕円形の全縁(鋸歯がない)で、対生します。長さ15cm位で、光沢があり、先端は尖ります。果実は卵形で長さ4cm程、種子は褐色で1cm程です。花蕾を生薬の蝋梅花として、解熱・鎮咳・鎮痛薬として用います。花弁全体が黄色であるのは、ソシンロウバイ(素心蝋梅)です。割合としては、ソシンロウバイの方が多いようです。

Japanese common name : Roubai
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Chimonanthus praecox (L.) Link


ロウバイ(蝋梅)
ロウバイ科ロウバイ属
別名:トウバイ(唐梅)/カラウメ(唐梅)
学名:Chimonanthus praecox (L.) Link
花期:12月~2月 落葉低木 樹高:2~5m 花径:2cm

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【学名解説】
Chimonanthus : cheimon(冬)+anthos(花)/ロウバイ属
praecox : 早期の・早熟の・早咲きの
L. : Carl von Linne (1707-1778)
Link : Johann Heinrich Friedrich Link (1767-1851)

撮影地:静岡県静岡市
葵区羽鳥「洞慶院」(植栽) 2006.01.23
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

28 January 2006
Last modified: 19 March 2014
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by pianix | 2006-01-28 00:00 | | Trackback | Comments(2)
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Commented by yamome516 at 2006-02-06 14:41
考えて見ると、花が咲くわけですから?
実をつけるわけですよね?どんな葉が出てきて、
どんな実をつけるのか?
考えた事もなかったですね?良く観察して見ます。
Commented by pianix at 2006-02-06 21:27
yamome516さん
先日のNHK園芸番組で取り上げられていました。
種子も割って見せてくれました。
男の花道とは言いますが、花を咲かせたら実を残さなければとは、なかなか考えません。人間も人格という実を付けなければいけないのですね。この辺はYamome516さんの得意なところではないでしょうか。
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