クロガネモチ(黒鉄黐)
 クロガネモチ(黒鉄黐)は、モチノキ科モチノキ属の常緑高木です。日本、中国、台湾からインドシナ半島北部にかけてが原産地です。日本では関東以西の暖地に分布します。名の由来は、葉柄や若枝が紫褐色で黒鉄に似て、葉が乾燥すると鉄色になる事からと言われています。英名は、クロガネ・ホーリー(kurogane holly)。

 モチノキ科(Aquifoliaceae Bercht. & J.Presl (1825))は、世界に4属450種程が知られていて、日本にはモチノキ属(Ilex L. (1753))のみの23種があります。セイヨウヒイラギ (西洋柊)と同じ仲間です。

 山野の明るいところに多く見られます。樹皮は滑らかで灰白色をしています。葉は濃緑で、革質で光沢があります。5~8cm程の楕円形全縁の葉を互生します。葉柄(ようへい・葉の柄の部分)は1~2cmで、やや紫色を帯びます。春に一斉に葉を落とします。

 5月から6月にかけて、葉腋(ようえき・葉が茎に付着する部分)から出た短い花柄(かへい・個々の花をつけている柄の部分)に、小さな目立たない淡紫色の花を集散花序に付けます。花弁は通常6枚ですが4~7枚の範囲にばらつきます。雌雄異株です。雌花の雄しべは退化して小さく、雄株は逆に目立ちます。果実は広楕円形で、6mm内外の赤い実を10月以降に付けます。この目立つ赤い果実が庭木としての価値を持ちます。冬の赤い実と言えば幾つかが挙げられますが、その筆頭といえます。果実は鳥が食べて種子を散布します。

 性質は強健ですが、寒さに弱いところがあります。街路樹や庭木に利用されます。果実を付けるのは雌株なので、植栽されるのは雌株が多いようです。繁殖は種まきか挿し木によります。

Japanese common name : Kurogane-moti
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Ilex rotunda Thunb.


クロガネモチ(黒鉄黐)
学名:Ilex rotunda Thunb.
モチノキ科モチノキ属
花期:5月~6月 常緑高木 樹高:5~18m 花径:5mm 果期:10~1月 実径:5~8mm

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【学名解説】
Ilex : holly(西洋柊)のラテン語古名/モチノキ属
rotunda : rotundus(円形の・丸味ある)
Thunb. : Carl Peter Thunberg (1743-1828)

撮影地:静岡県静岡市
葵区西ヶ谷/西ヶ谷総合運動場(植栽) 2005.11.17
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 01 February 2006
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by pianix | 2006-02-01 00:00 | | Trackback | Comments(0)
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