タネツケバナ(種漬花)
 タネツケバナは、アブラナ科タネツケバナ属の1年草です。日本の在来種(史前帰化植物)で、全国に分布します。名の由来は、籾(もみ)を蒔く前に水に漬けますが、その頃に咲く事からと言われています。また、種付け馬の意味合いがあるという説もあります。

 アブラナ科(Cruciferae Juss. (1789))は、世界の温帯を中心に約370属4000種が分布し、タネツケバナ属(Cardamine L. (1753))は温帯に約200種類が分布します。

 茎色は緑色から暗紫色で、毛があります。葉は互生し、奇数羽状複葉です。ロゼット1)で越冬します。葉は食用にすることも出来ます。花期は、3月頃から長期に渡ります。総状花序に白色の十字状花を付けます。十字状花はアブラナ科特有の形態です。種小名にある通り、葉の縁は波状になります。花弁は4枚で先端は丸まります。萼片は4枚あります。雌しべ1本、雄しべは6本で、その内2本は短くなっています。

 長い柄の先に長い果実(長角果)を付けます。熟すと種皮を勢いよく2つに割り、種子を弾き飛ばして繁殖します。類似種に、タチタネツケバナ(立種漬花) Cardamine fallax (O.E.Schulz) Nakai 、オオバタネツケバナ(大葉種漬花) Cardamine regeliana Miq. 、ミチタネツケバナ(道種漬花) Cardamine hirsuta L. があります。

1)ロゼット(Rosette):バラの花の形の事。「ロゼット葉」は地面に葉が広がり立ち上がらない状態を指す

Japanese common name : Tanetuke-bana
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Cardamine scutata Thunb.
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タネツケバナ(種漬花)
アブラナ科タネツケバナ属
学名:Cardamine scutata Thunb.
synonym : Cardamine flexuosa With.
花期:3月~6月/10月~11月 1年草 草丈:10~30cm 花径:3~4mm 実径;2mm

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【学名解説】
Cardamine : タガラシの1種kardamonに因む/タネツケバナ属
scutata : scutatus(楯形の)
Thunb. : Carl Peter Thunberg (1743-1828)
---
synonym : (シノニム) 同意語、異名
flexuosa : flexuosus(波状の・ジグザグの)
With. : William Withering (1741-1799)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川支流/内牧川源流 2006.02.02
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

6 February 2006
Last modified: 22 July 2015 (Scientific name update)
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by pianix | 2006-02-06 00:00 | | Trackback | Comments(2)
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Commented by brizu at 2006-02-08 10:06
そうか、タネツケバナってこれだったんですね。
違うものがそれだと勘違いしていました。
食べることも出来るとは知りませんでした。
勉強させていただきました。
Commented by pianix at 2006-02-08 13:13
brizuさん、こんにちは
アブラナ科の植物は、大半が食べられるようですね。
でも、私は食べたことがありません。
ツクシは2年にわたって食べました。
初めは、おっかなびっくりでした。
このツクシの成分が杉花粉症に効くと新聞に掲載されていました。
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