オオアラセイトウ(大紫羅欄花)
 オオアラセイトウ(大紫羅欄花)は、アブラナ科ショカツサイ属の1年草です。中国が原産の帰化植物です。日本全国に分布し、野生化しています。我が国では江戸時代に栽培された記録(1894年)があります。1939年(昭和14)に中国の紫金山から持ち帰った種子によって繁殖されたことから、その地名に因み、紫金草と名付けられ一般に広まりました。「諸葛采」は中国名で、諸葛亮(孔明)に因んだ名前です。兵の食料として栽培させた事によります。標準和名として採用されています。現在は、ムラサキハナナ(紫花菜)の通称で一般的に知られています。

 「紫花菜」とは紫色の菜の花(花菜)を表しています。ただし、別名として使われる事があるハナダイコン(花大根)は、アブラナ科ハナダイコン属に別種がありますから、和名の異物同名(homonym)として混乱を与える為に使用しません。オオアラセイトウは牧野富太郎博士の命名によります。アラセイトウ(紫羅欄花)はストック(Mathiola incana R.Br)の事で、それに「大」を冠して名付けられました。

  アブラナ科(Cruciferae Juss. (1789))は、西アジアから地中海沿岸地方に多く、約390属3200種が知られています。日本には100種以上があります。科名は十字架を意味し、4弁の十字状の花を付ける事に由来します。以前は十字花科とされていました。ショカツサイ属(Orychophragmus Bunge, 1835)は、1属1種のみです。

 根生葉は深い切れ込みがあります。上部の葉は長楕円形で茎を抱きます。花色は紫色で4弁花です。4弁花の十字形はアブラナ科の特徴です。雄しべ6本と雌しべ1本があります。雄しべの葯と雌しべの柱頭は黄色です。両性花であり、虫媒により長角果を付けます。染色体数は、2n=24。性質は強く、こぼれ種で繁殖します。

Japanese common name : Syokassai (Oo-araseitou)
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Orychophragmus violaceus (L.) O.E.Schulz


オオアラセイトウ(大紫羅欄花)
和名:ショカツサイ(諸葛采)/別名:ムラサキハナナ(紫花菜)/シキンソウ(紫金草))
アブラナ科ショカツサイ属
学名:Orychophragmus violaceus (L.) O.E.Schulz
花期:3月~5月 1年草 草丈:20~50cm 花径:2~3cm

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【学名解説】
Orychophragmus : Orycho(掘り出す)+phragma(隔壁・垣根)/ショカツサイ属
violaceus : 紫紅色の・菫色の
L. : Carl von Linne (1707-1778)
O.E.Schulz : Otto Eugen Schulz (1874-1936)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から12.00km 左岸土手 2006.02.23
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 27 February 2006
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by pianix | 2006-02-27 00:00 | | Trackback(1) | Comments(2)
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Tracked from みどりの一期一会 at 2006-03-14 20:26
タイトル : 紫金草の物語~野に咲く一輪の花も市民(坂東弘美)
ことしも「ムラサキハナナ」が咲いた。     ムラサキハナナ(アブラナ科)    ムラサキハナナは、別名をショカッサイ(諸葛采)。 オオアラセイトウ,ハナダイコン(花大根)ともいう。 わたしは、このむらさきの花が大好きだったけれど、 2年前、「野に咲く一輪の花も市民」を読んでから、 早春に咲く花を心待ちにするようになりました。 -----------------------------------------------------------              野に咲く一輪の花も市...... more
Commented by みどり at 2006-03-14 20:21 x
はじめまして。
大好きなムラサキハナナにひかれて訪問しました。
わが家の庭にも咲き始めました。
この花にちなんだ「紫金草の物語」、TBさせていただきますので、よかったらご覧ください。
Commented by pianix at 2006-03-27 18:07
みどりさん

「紫金草の物語」、拝見させて頂きました。ありがとうございました。
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