モンキチョウ(紋黄蝶)
 今年初めて出会ったモンキチョウです。元気良く飛び回っていました。日陰方向に逃げても、陽が当たる明るい土手斜面に戻ってくるのは分かっていました。近寄ろうとして逃げられる連続の中で、気が付いた事がありました。私の影の中に入れてしまうと危険を察知して逃げるようです。影で覆わないように注意して、10cm程まで近づいて撮影しました。種小名のerateの通りに、「愛らしい」蝶です。

 モンキチョウ(紋黄蝶)は、日本全国に分布するシロチョウ科の普通種です。シロチョウ科(Pieridae Swainson, 1820)は、北半球に多く分布し約250種類が存在します。幼虫は緑色のアオムシです。モンキチョウ属(Colias Fabricius, 1807)は約80種で、日本では2種類(モンキチョウ・ミヤマモンキ)のみが生息します。水平分布・垂直分布共に広い範囲に生息します。モンキチョウは、翅に黒紋のある黄色の蝶との意味です。

 モンキチョウは、黄色型と白色型があります。雌は黄色型と白色型があり、雄は黄色型のみです。白色型の雌が発生する率は、3対1(AA+Aa+aA:aa)の割合になります。大文字は優性遺伝子、小文字は劣性遺伝子を表します。黄色型の雄と雌の区別は紋の形からも分かります。翅を閉じた状態で黒点と白点の二つが見え、この黒点の形が小さくて細長いのが雄で、ハート形をしたのが雌です。白色型の場合は大きい円形をしています。目は黄緑色の複眼です。春に発生する春型は小型で、翅の縁に赤みを帯びた縁毛があります。完全変態(卵・幼虫・蛹・成虫)します。

 分布の意味を要約して記しておきます。分布とは、種によって決まった生活範囲を言います。この分布には、生態分布と地理分布があります。生態分布は温度や光などの気候に左右されるもの、地理分布は地形などの地理的な違いによるものです。生態分布は平地や高地などの垂直分布を表す事があります。地理分布は水平分布とも言われます。世界的に見ると6区の動物区に分けられます。日本が属しアジア・ヨーロッパに係る旧北区、北アメリカの新北区、南アメリカの新熱帯区、オーストラリアのオーストラリア区、東洋区、エチオピア区です。日本では、旧北区を主として東洋区の昆虫が混在しています。

参考:モンキチョウ(紋黄蝶)7月

Japanese common name : Monki-tyou
e0038990_1174232.jpg
Colias erate poliographus (Motschulsky, 1860)


モンキチョウ(紋黄蝶)
別名:オツネンチョウ(越年蝶)
チョウ目(鱗翅目)シロチョウ科モンキチョウ属
学名:Colias erate poliographus (Motschulsky, 1860)

e0038990_2163229.gif

前翅長:22~33mm/開張:45~50mm
出現期:3月~11月
分布:北海道・本州・四国・九州・沖縄
食草:マメ科植物(シロツメクサ・アカツメクサ・エンドウ・コマツナギ

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から12km 左岸河川敷 2006.03.02
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 7 March 2006
e0038990_1703595.gif

[PR]
by pianix | 2006-03-07 00:00 | | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://pianix.exblog.jp/tb/2933744
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< コゴメヤナギ(小米柳) クロッカス(Crocus) >>