テングチョウ(天狗蝶)
 テングチョウ(天狗蝶)は、テングチョウ科テングチョウ亜科テングチョウ属の昆虫で、化石で発掘されるほどの古い生物です。ヨーロッパ・北アフリカ・ユーラシア大陸・日本や台湾にまで分布します。

 テングチョウ科(Libytheidae Boisduval, 1833)は、約10種類ほどの小さな科で、主に熱帯に分布します。日本では1科1属1種のみが生息します。つまりテングチョウしかいません。名の由来は、発達した鼻状突起を持ち、それを天狗の鼻に例えたものです。これは、下唇髭(かしんしゅ)あるいは、パルピ(Pulpi)と呼ばれ、匂いを感じ取る器官で、複眼や口吻を掃除する機能も併せ持っています。

 成虫のまま越冬するので、春早くから飛び回り始めます。エノキなどに産卵します。卵 ・幼虫・蛹・成虫という段階を経る完全変態をします。成虫の羽化は6月頃です。夏に休眠します。秋に覚めて活動し、その後で冬眠して越冬します。翅の表に白色と橙色の斑紋があり、比較すると雌の方が橙色が発達しています。翅の裏面は枯れ葉状の模様になっています。

 漢語の「蝶(てふ)」は、「翅が薄い虫、木の葉のようにひらひら舞う蟲」を意味します。鱗翅目(りんしもく)とは、チョウ目(Lepidoptera)と同じ意味です。2対の翅を持ち、鱗状の鱗粉による模様を持つ分類群を指し、蝶や蛾がそれに当たります。

Japanese common name : Tengu-tyou
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Libythea celtis celtoides Fruhstorfer, [1909]


テングチョウ(天狗蝶)
チョウ目(鱗翅目)テングチョウ科テングチョウ亜科テングチョウ属
学名:Libythea celtis celtoides Fruhstorfer, [1909]

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体長:(前翅長)19~29mm/(開張)40~50mm
分布:本州・四国・九州・沖縄
出現期:3月~6月/9月~11月
食草:エノキ・エゾエノキ・クワノハエノキ

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から9.0km 左岸土手 2006.03.15
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 16 March 2006
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by pianix | 2006-03-16 00:00 | | Trackback | Comments(0)
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