ベニシジミ(紅小灰蝶)
 蝶の翅の模様は様々です。しかし、表面と裏面では全く異なる色彩や模様を持つものが多く、蝶を見慣れない方にとっては、全く違った蝶だと思ってしまうかもしれません。裏面とは翅を閉じた時に見える面です。人間を例えて考えると、こちらが表ではないかと思ってしまいます。

 ベニシジミ(紅小灰蝶)は、シジミチョウ科ベニシジミ属の昆虫です。日本での生息範囲は、北海道から九州まで広範囲に渡ります。草原性で明るく開けたところを好みます。汎世界種の一つです。シジミチョウ科(Lycaenidae)は、世界中に分布し約5500種を抱える、鱗翅目の中で最大の科です。ベニシジミ亜科は、旧北区のユーラシア大陸と新北区の北アメリカに広く分布します。日本には、シジミチョウ科の仲間は80種程いますが、ベニシジミ亜科は、ベニシジミの一種だけです。

 翅に黒褐色の地に紅色の模様がある小型の蝶です。春型は明るい橙赤色で、夏型は黒っぽい橙赤色になります。前翅の表は黒褐色の縁取があり、後翅の表は黒褐色で、縁に赤橙色の帯模様があります。タデ科の植物に卵を産み付けます。幼虫で越冬します。幼虫は10mm程で、緑色で紫色の筋が入ります。食草のタデ科植物は川沿いに多い事から、河川の土手に多く現れます。「蓼食う虫も好き好き」の代表格と言えます。

 ベニシジミの翅裏面は、「ベニシジミ(紅小灰蝶)2005年」をご覧下さい。どちらの模様が好きかは様々と思います。

Japanese common name : Beni-sizimi
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Lycaena phlaeas daimio (Matsumura, 1919)
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2006.03.15

追記:2006.03.18
 J.Jさんからベニシジミの幼虫写真を送って頂きました。ありがとうございます。
 「幼虫も紅をさしています。プレゼントです。喜んでいただけますように。3月11日川原で見つけました。」
田中川の生き物調査隊
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Photo by J.J (田中川の生き物調査隊)


ベニシジミ(紅小灰蝶)
チョウ目(鱗翅目)シジミチョウ科ベニシジミ属
学名:Lycaena phlaeas daimio (Matsumura, 1919)

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体長:(前翅長)15~18mm/(開張)27~35mm
出現期:3月~11月(年3~5回)
分布:北海道・本州・四国・九州
食草:(幼虫)タデ科(ギシギシ、スイバ)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から9km 左岸土手 2006.03.15
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 17 March 2006
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by pianix | 2006-03-17 00:00 | | Trackback | Comments(0)
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