ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)
 ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)は、ケシ科キケマン属の多年草です。本州の関東地方以西に分布する、在来の野生種です。何とも変わった名前です。スミレを伊勢地方の方言で太郎坊と呼ぶのに対し、本種を二郎坊と呼んだのが由来とされています。延胡索は漢名で、玄胡索が元になっています。玄が尊称である為に延に置き換えられたと言われています。「玄」は黒、「胡」は国名、「索」は縄の意味。根茎が黒く、胡の国に咲く苗に紐状のものがあるとの意味になります。

 新エングラー体系、APG体系ではケシ科(Papaveraceae Juss. (1789))に分類されます。北半球に43種820種が分布します。日本には7種20種、日本固有種は1属4種3変種があるとされています。クロンキスト体系では、ケマンソウ科(Fumariaceae A.P. de Candolle, 1821)に分類され、世界に約16属450種が分布します。キケマン属(Corydalis A.P. de Candolle, in Lamarck & A.P. de Candolle, 1805)は、世界に約200種、日本では約20種が分布します。

 平地性の多年草です。ムラサキケマン(紫華鬘)に似ていますが、葉の形状が異なります。茎は弱く、地面を這い、途中で立ち上がり唇形の花をつけます。花にはスミレと同様の距があります。根茎は約1cmの球形です。根茎を生薬「延胡索」として胃腸薬に用いますが、日本薬局方では中国種の延胡索(Corydalis turtschaninovil Bess. forma yanhusuo Y.H.Chou et C.C.Hsu)を用います。アルカロイド(有毒)成分を含みます。類似種にヤマエンゴサク(山延胡索)があります。

Japanese common name : Jirobou-engosaku
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Corydalis decumbens (Thunb.) Pers.
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ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)
ケシ科キケマン属
学名:Corydalis decumbens (Thunb.) Pers.
花期:4月~5月 多年草(宿根草) 草丈:10~20cm 花長:12~15mm

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【学名解説】
Corydalis : Korydallis(雲雀)|花の形に由来/キケマン属
decumbens : 横臥した
Thunb. : Carl Peter Thunberg (1743-1828)
Pers. : Christiaan Hendrik Persoon (1761-1836)

撮影地:静岡県静岡市
葵区福田ヶ谷 2006.03.20
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 21 March 2006
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by pianix | 2006-03-21 00:00 | | Trackback | Comments(4)
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Commented by brizu at 2006-03-24 10:24
こんにちは ご無沙汰しております。
この種類は、なんともいえない美しさをしていますよね。
キケマン、ムラサキケマンなども
この時期になると目で探しているときがあります。
立ち姿の美しい花だと思います。
Commented by surugaki at 2006-03-25 08:03
はじめて見ました。幻の花という感じがします。今まで、気づかず、踏みつけていたかもしれません。
Commented by pianix at 2006-03-27 18:11
brizuさん

ジロボウエンゴサクは、安倍川河川敷では見た事がありませんでした。
立派な桜の近くで野草を撮影しているので、そのお宅の方に不審がられたかもしれません。
Commented by pianix at 2006-03-27 18:12
surugakiさん

確かに、ハハコグサなどは踏みつぶされていました。
?私が踏みつぶしたかも
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