ハハコグサ(母子草)
 ハハコグサ(母子草)は、キク科ハハコグサ属の越年草です。中国、日本、東南アジア、インドに分布し、国内では全国に分布する史前帰化植物の在来種です。古くは、オギョウあるいはゴギョウと呼ばれ、春の七草の一つになっています。七草粥や草餅に利用されたようですが、現在ではヨモギが使われます。ハハコグサはホホケグサが訛った名であるとの説があります。冠毛がほおけ立つ(穂穂ける=毛羽立つ)事に由来します。それからすると、母子草との字を充てるのは適切でないようです。

 キク科(Asteraceae Bercht. et J.Presl (1820))は、世界に約950属2万種が分布します。日本には約70属360種があり、帰化植物は100種以上あります。Asteraceaeは、aster(星)の意味。保留名のCompositae Giseke, 1792は、「合成された」との意味から。ハハコグサ属(Pseudognaphalium M.E. Kirpicznikov, in M.E. Kirpicznikov et L.A. Kuprijanova, 1950)は、世界に120種程が分布しています。

 茎や葉には白い綿毛が密生しています。葉は互生し、へら形で、ロゼット葉は花期にはありません。頭花は黄色で、管状花と糸状小花で構成される総苞の集まりです。ロゼットで越冬します。ロゼットとは、葉が放射状に根際から出ているものの事です。その一枚毎を根出葉あるいは根生葉、ロゼット葉と言います。染色体数は、2n=14。

 近縁種に、アキノハハコグサ(秋の母子草)がありますが絶滅危惧IB類(EN)です。また、チチコグサ(父子草)は、チチコグサ属の在来種で、頭花は茶色です。外来種のチチコグサモドキ(父子草擬き)も多く見られます。葉の裏が白いウラジロチチコグサ(裏白父子草)、花色が淡紅紫色のウスベニチチコグサ(薄紅父子草)も外来種です。また、ヤマハハコ属には、よく似た名のカワラハハコ(河原母子)があります。

Japanese common name : Hahako-gusa
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Pseudognaphalium affine (D.Don) Anderb.
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2006.05.06


ハハコグサ(母子草)
別名:ホウコグサ/オギョウ(御形)/ゴギョウ(御形)
キク科ハハコグサ属
学名:Pseudognaphalium affine (D.Don) Anderb.
synonym : Gnaphalium affine D. Don.
花期:4月~6月 越年草 草丈:10~30cm 花径:3mm(総苞)

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【学名解説】
Pseudognaphalium : pseudos(偽)+Gnaphalium(一握りの尨毛=獣の毛)/ハハコグサ属
affine : affinis(似た)
D. Don : David Don (1799-1841)
Anderb. : Arne A.Anderberg (1954- )

撮影地:静岡県静岡市
葵区福田ヶ谷 2006.03.19
安倍川/河口から8.5km 左岸河川敷 2006.03.19, 2006.05.06
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 28 March 2006
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by pianix | 2006-03-28 00:00 | | Trackback | Comments(0)
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