ネコヤナギ(猫柳)
 ネコヤナギ(猫柳)は、ヤナギ科ヤナギ属の落葉低木です。朝鮮半島や中国などの北東アジアに分布し、国内では北海道から九州の河川流域に自生します。名の由来は、花穂をネコの尻尾に見立てたものと言われています。犬の尻尾に見立てればエノコロヤナギ(狗尾柳)となります。日本には28種4亜種3変種14品種のヤナギ属があります。

 枝は細く、立ち上がる型と横に伸びる型があります。樹皮は暗灰色で滑らかです。樹皮には有機成分のサリシン(Salicin)が含まれています。サリチル酸(salicylic acid)の配糖体です。解毒、解熱、鎮痛、抗菌作用があり、肝機能を正常に保つ働きがあることで知られています。

 花期は、3月から4月頃。葉の展開前に開花します。雌雄異株で、長楕円形の尾状花序を付けます。雄花序は3cm~6cmで紅色の葯があり黄色の花粉を出します。雌花序は雌しべの集合体で銀白色の絹毛状です。長さ2.5cm~4.5cmで、受粉後に伸びて10cm前後の長さになります。雄花に雄しべ1本、雌花に雌しべ1本あります。

 葉は互生し、7~12cm程の長楕円形で鋸歯があり先は尖ります(鋭尖頭)。若葉の時は両面に絹毛が密生しますが、やがて裏面のみとなります。果実は朔果で、熟して2裂します。種子は綿毛に覆われています。樹皮の繊維が強靱で、急流にも生息できる強健さがあります。多自然型護岸工法の「柳枝工法」に利用されます。

Japanese common name : Neko-yanagi
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Salix gracilistyla Miq.


ネコヤナギ(猫柳)
ヤナギ科ヤナギ属
学名:Salix gracilistyla Miq.
花期:3月~4月 落葉低木 樹高:20~300cm 花長:3~6cm 果期:5~6月

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【学名解説】
Salix : sal(近い)+lis(水)|salire(跳ぶ)|helix(回旋)/ヤナギ属
gracilistyla : gracilistylus(花柱の細長い)
Miq. : Friedrich Anton Wilhelm Miquel (1811-1871)

撮影地:静岡県静岡市
葵区西ヶ谷 2006.03.13
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 5 April 2006
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by pianix | 2006-04-05 00:00 | | Trackback | Comments(0)
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