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カスマグサ(カス間草)
 カスマグサ(カス間草)は、マメ科ソラマメ属の越年草です。ユーラシア大陸の暖温帯に広く分布し、日本では本州から沖縄にかけて分布します。名の由来は、カラスノエンドウ(烏野豌豆)1)スズメノエンドウ(雀野豌豆)の中間の大きさである事から、それぞれの頭の文字をとり、カとスの間となったと言われています。

 マメ科(Fabaceae Lindl. (1836))は、世界に約650属18,000種があり、ソラマメ属(Vicia L. (1753))は、2亜属22節、約140種があります。

 細い茎は30~60cmほどになります。葉は互生します。線状で狭長楕円形の小葉は4~6対で8~12枚あり、偶数羽状複葉です。先端が円頭でやや尖ります。頂小葉が無く、先端は巻き髭になります。

 花期は、4月から5月頃。葉腋から花茎を伸ばし、旗弁に紅紫色の紋様がある5~7mmの花を3~6個つけます。果実は10~15mmの長さで、無毛の豆果です。3~6個の種子を付けますが、通常は4個です。染色体数は、2n=14。

1)カラスノエンドウ(烏野豌豆)→ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)

Japanese common name : Kasuma-gusa
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Vicia tetrasperma (L.) Schreb.

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花と豆果


カスマグサ(カス間草)
マメ科ソラマメ属
学名:Vicia tetrasperma (L.) Schreb.
花期:4月~5月 越年草 草丈:30~60cm(蔓性) 花径:5~7mm

カスマグサ(カス間草)_e0038990_2163229.gif【学名解説】
Vicia : vincire(巻き付く)/ソラマメ属
tetrasperma : tetraspermus(四種子の)
L. : Carl von Linne (1707-1778)
Schreb. : Johann Christian Daniel von Schreber (1739-1810)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から8.75km 左岸土手 2006.04.13
安倍川/河口から8.50km 左岸土手 2016.04.19
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

13 April 2006, 30 May 2014, 19 April 2016
Last modified: 23 February 2024
カスマグサ(カス間草)_e0038990_1703595.gif

by pianix | 2006-04-13 00:00 | | Comments(0)
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