ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)
 ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)は、サギゴケ科サギゴケ属の多年草です。北海道南部から九州にかけて分布する在来種です。海外では中国や台湾に分布します。名の由来は基本種で白色花のサギゴケ(鷺苔)から来ています。花を白鷺に、葉が地を這う形状を苔に見立てたものです。江戸時代から園芸種として扱われてきました。それに対し、本種は花色が紫色である事から紫を冠した名が付けられています。どちらもサギゴケとして区別しない場合もあります。しかし、白色品種をシロバナサギゴケ(白花鷺苔)と呼ぶ事もあります。

 サギゴケ科(Mazaceae)は、世界に2属29種が分布し、日本には1属3種があります。旧分類のゴマノハグサ科(Scrophulariaceae Juss. (1789))は、世界に約220属3000種があります。サギゴケ属(Mazus Loureiro, 1790)は、東アジアや東南アジア、オーストリアに20種程、日本には3種が分布しています。

 根本から匍匐する茎(匐枝)を出し、節から根を出して増殖します。葉は倒卵形で対生し、根本に集まります。花期は4月から5月で、花茎を立ち上げ、紅紫色で唇形の花冠(唇形花)を付けます。上下2唇に分かれ、上唇は2裂、下唇は3裂します。下唇は横に広がり、膨らみを持った内側には毛が生え、黄褐色の斑点模様があります。

 雄しべは4本で、長い2本と短い2本があります。雌しべ花柱の先端(柱頭)は2裂し、接触刺激を受けると閉じ、時間経過と共に再び開きはじめる柱頭運動を行います。近似種に、トキワハゼ(常磐爆米)Mazus pumilus (Burm. f.) Steenis があります。

Japanese common name : Sagigoke
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Mazus miquelii Makino


サギゴケ(鷺苔)
別名:ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)/ヤマサギゴケ(山鷺苔)
サギゴケ科サギゴケ属
学名:Mazus miquelii Makino
花期:4月~5月 多年草 草丈:10~15cm 花長:15~20mm

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【学名解説】
Mazus : mazos(乳頭突起)/サギゴケ属
miquelii : Friedrich Anton Wilhelm Miquel (1811-1871)に因む
Makino : 牧野富太郎 Tomitaro Makino (1862-1957)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から8.5km 左岸河川敷 2006.04.15
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

18 April 2006
Last modified: 14 July 2016
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by pianix | 2006-04-18 00:00 | | Trackback | Comments(2)
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Commented by brizu at 2006-04-19 10:13
これは野で見るとキレイですよね。
へたに移植しようとすると、
異常にふえたりしますね。
以前家の門の横、コンクリートの隙間に咲いていたのを
広いところに移植したら異常に増えて困りました。
他でも聞いた話ですが、チドメグサも大繁殖するそうです。
Commented by pianix at 2006-04-20 22:44
brizuさん
門の前に植えて楽しいのは、オナモミとかコセンダングサでしょうか。
出入りが難しくなります。
逆に、増やそうとして苦労しているのが穀物や野菜ですね。
おおかた、繁殖力の強いのは嫌われるようです。
皆さん、美人薄命がお好きなようです。
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