トキワハゼ(常磐爆米)
 トキワハゼ(常磐爆米)は、サギゴケ科サギゴケ属の1年草です。日本全土に分布する在来種です。国外では、東アジア、東南アジア、インド等に分布します。名前の「常磐」は、春から秋にかけての長い間見られる事から。暖地ではほぼ1年中見られます。「爆米」は米を炒った菓子の事で、果実が爆ぜるからとの説と、花の形が爆米に似ているからとの説があります。

 サギゴケ科(Mazaceae Reveal (2011))は、世界に2属29種が分布し、日本には1属3種があります。旧分類のゴマノハグサ科(Scrophulariaceae Juss. (1789))は、世界に約220属3000種があります。サギゴケ属(Mazus Loureiro, 1790)は、東アジアや東南アジア、オーストリアに20種程、日本には3種が分布しています。

 茎は斜上し、ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)のように匍匐茎を出しません。細かな毛が生えています。根生葉は対生します。倒卵形で先は尖らず、柄を含めて長さは2~5cm程。上部の葉は互生します。

 花期は、4月から11月。淡紫色で唇形の花冠(唇形花1))を付けます。合弁花です。上下2唇に分かれ、上唇は浅く2裂し、下唇は3裂して開出し黄色と赤褐色の紋様を付けています。花冠内側は白色あるいは紫を帯びた白色です。萼は5つに中裂し、花後は果実を包みます。

 虫媒花です。雄しべは4本で長短の2本ずつあります。雌しべ花柱の柱頭が接触刺激で閉じる柱頭運動をします。これは花粉を捉える動作です。しかし大変小さく、確認するのは容易ではありません。果実は朔果2)で、3~4mmの球形をしています。染色体数は、2n=40。

1)唇形花(しんけいか):
 合弁花で、筒状の花冠が唇のように上下に分かれる形状の花(lip)
2)朔果(さくか):
 複数の心皮からなり複数の種子がある果実で、熟すと果皮が裂開する

Japanese common name : Tokiwa-haze
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Mazus pumilus (Burm.f.) Steenis

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合弁花。上下2唇があり、上唇は浅く2裂、下唇は3裂して開出。 2005.04.05


トキワハゼ(常磐爆米)
サギゴケ科サギゴケ属
学名:Mazus pumilus (Burm.f.) Steenis
花期:4月~11月 1年草 草丈:6~15cm 花長:10~12mm

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【学名解説】
Mazus : mazos(乳頭突起)/サギゴケ属
pumilus : 低い・小さい
Brum.f. : Nicolaas Laurens Burman (1734-1793)
Steenis : Cornelis Gijsbert Gerrit Jan van Steenis (1901-1986)
---
Reveal : James Lauritz Reveal (1941-2015)
Loureiro : Joao de Loureiro (1717-1791)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から8.5km 左岸河川敷 2005.04.05, 2006.04.15
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

19 April 2006
Last modified: 14 July 2016
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by pianix | 2006-04-19 00:00 | | Trackback | Comments(2)
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Commented by 小夜月 at 2009-06-21 08:41 x
pianixさん

こんにちは
梅雨入りしてからほとんど雨の無く
どうなってしまっているのだろうと思っていました
やっと梅雨らしくなるのでしょうか・・・
私も静岡市内に住んでいます
安倍川の河川敷いろいろ生えているのですね
名前を調べるのは楽しいのですが似たものの特定って難しいです
今度安倍川のほうまで散歩がてら草花撮りにいってみます
                         小夜月
Commented by pianix at 2009-06-21 12:37
小夜月さん、こんにちは。
静岡にお住まいと言うことで、同じ物を観ていると思います。
Blog「小夜月」を拝見しました。
おっしゃるように、似たものの同定には悩まされることがあります。
メキシコマンネングサが掲載されていました。
マンネングサの仲間も似ていますから難しいですね。

困るのは外観がほとんど同じで種子で判別するタイプですね。

いろいろと教えてください。
今後ともよろしくお願いいたします。
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