ウラジロチチコグサ(裏白父子草)
 ウラジロチチコグサ(裏白父子草)は、キク科ウスベニチチコグサ属の多年草です。南アメリカ原産の帰化植物で、北アメリカ、オーストラリア、ユーラシア、アフリカなど世界中に帰化しています。日本では1970年に帰化が確認されました。日本各地に分布します。名の由来は、在来種のチチコグサ(父子草)に似ていて葉裏が白い事によります。英名は、Shiny cudweed、Spiked cudweed。

 キク科(Asteraceae Bercht. et J.Presl (1820))は、世界に約950属2万種が分布します。日本には約70属360種があり、帰化種は100種以上あります。双子葉植物の中で最も進化した植物群と言われています。Compositae Giseke, 1792は保留名。APG体系では、ウスベニチチコグサ属(Gamochaeta Weddell, 1856)としてハハコグサ属から独立させています。エングラー体系では、ハハコグサ属(Gnaphalium L. (1753))で、世界で約120種が分布し、日本には数種が自生します。

 冬はロゼットを形成して過ごします。幅が広い長楕円形をしています。茎は、地を這い走出枝(runner)を伸ばして増殖し、成長と共に立ち上がってきます。白い綿毛に被われています。在来種のチチコグサよりも大型になります。葉は、縁が波打ち鈍頭、表側は無毛で鮮緑色、葉裏は綿毛を密生させて白くなります。茎の上部に頭花を穂状に付けます。両性花です。総苞は先端が細くなります。総苞片は、成長と共に赤紫色から褐色に変化していきます。花後の頭花は壺型になります。果実は痩果です。染色体数は、2n=38。

 類似種に、花が淡紅紫色になるウスベニチチコグサ(薄紅父子草)Gamochaeta purpurea (L.) Cabrera があります。葉裏が白くなるのでウラジロチチコグサと混同する場合があります。チチコグサモドキ(父子草擬)Gamochaeta pensylvanica (Willd.) Cabrera は、葉裏が白くなりません。

Japanese common name : Urajiro-titiko-gusa
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Gamochaeta coarctata (Willd.) Kerguélen

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左:茎の上部に頭花を穂状に付ける。蕾は紅紫色。  右:葉裏は白色。


ウラジロチチコグサ(裏白父子草)
キク科ウスベニチチコグサ属
学名:Gamochaeta coarctata (Willd.) Kerguélen
synonym : Gnaphalium spicatum L.
花期:6月~8月 多年草 草丈:20~25cm 総苞径:6~7mm

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【学名解説】
Gamochaeta : gamos(結婚)?+chaeta(ひげ、長い毛)/ウスベニチチコグサ属
coarctata : coarctatus(密集した)
Willd. : Carl Ludwig von Willdenow (1765-1812)
Kerguélen : Michel Francois-Jacques Kerguélen (1928-)
---
Gnaphalium : gnaphallon(一握りの尨毛=獣の毛)|フェルトに由来/ハハコグサ属
spicatum : spicatus(穂状花ある・穂状をなした)
L. : Carl von Linne (1707-1778)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から8.5km 左岸河川敷 2006.05.06
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

17 May 2006
Last modified: 11 June 2014
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by pianix | 2006-05-17 00:00 | | Trackback | Comments(0)
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