マキバブラシノキ(槙葉刷子の木)
 マキバブラシノキ(槙葉刷子の木)は、フトモモ科ブラシノキ属の常緑小高木です。オーストラリア原産で、日本へは明治の末期に渡来し、関東以西の暖地に分布します。名の由来は、花序をブラシに例えたもの。槙葉と別名のハナマキ(花槙)は、葉がマキ科のイヌマキ(犬槙)Podocarpus macrophyllus (Thunb.) D.Donの葉に似る事から。英名はStiff bottle brush。

 フトモモ科(Myrtaceae Juss. 1789)は、南半球の熱帯から温帯に約155属3600種以上があり、ブラシノキ属(Callistemon R.Brown, in Flinders, 1814)は、オーストラリア・タスマニア・ニューカレドニアに34種が分布します。

 樹高は通常2~4mですが、12m程までになるものもあるようです。葉は長さ8~10cmで細長く、革質で堅く全縁です。花期は、5月から6月頃。枝先に10~12cmの穂状花序(spike)を付けます。花弁は緑色で小さく、5枚あります。萼と共に開花後に脱落します。雄しべの花糸は光沢のある赤色で多数あります。初めは毛糸玉のような丸まった状態になっていて、解きほぐしながら伸ばし、まっすぐに展開します。花糸が出揃うと、ボトルブラシ状になります。雌しべは1本で、葯の色は黄色です。両性花です。果実は朔果で、枝に取り巻いて付きます。原産地では乾燥期や山火事の時に実を開き種子を散布します。

 ヨーロッパでは民間薬として咳、気管支炎、呼吸器感染症に用いられます。

参考文献:
Jirovetz L., Fleischhacker W.,Bbuchbauer G.,Ngassoum M.B., Sci.Pharm.,65,315-319(1997)

Japanese common name : Makiba-burasinoki
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Callistemon rigidus R.Br.
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2005.05.19 上部から花糸が伸び始める
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丸まっている花糸


マキバブラシノキ(槙葉刷子の木)
別名:キンポウジュ(金宝樹)/ハナマキ(花槙)/カリステモン(Callistemon)
フトモモ科ブラシノキ属
学名:Callistemon rigidus R.Br.
花期:5月~6月 常緑小高木 樹高:2~12m 穂状花序:10~12cm

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【学名解説】
Callistemon : callos(美しい)+stemon(雄しべ)/ブラシノキ属
rigidus : 硬直の、曲がらない、堅い、強直な
R.Br. : Robert Brown (1773-1858)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から9.0km 左岸(植生) 2006.05.29
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

02 June 2006
Last modified: 18 January 2015
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by pianix | 2006-06-02 00:00 | | Trackback | Comments(4)
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Commented by kappa at 2006-06-04 00:25 x
pianixさん こんばんは
ブラシの木って、拡大写真でみると、バンクシアと似ている気がするのですけれど・・・。オーストラリアには、こういった植物が多いのかな~。
Commented by mico at 2006-06-04 14:55 x
ブラシの木、ほんとに瓶洗いのブラシにそっくりですね。
Commented by pianix at 2006-06-06 17:17
kappaさん

バンクシアをご承知とは、お詳しいですね。
ヤマモガシ科バンクシア属ですね。
科属は違ってもよく似ていますね。
Commented by pianix at 2006-06-06 17:19
micoさん

でもね、これで瓶を洗うと、きっと汚れてしまうと思うのです。
どちらかというと、果実が気味悪い感じがします。
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