アメリカシャクナゲ(亜米利加石楠花)
 アメリカシャクナゲ(亜米利加石楠花)は、ツツジ科カルミア属の常緑低木です。北アメリカ原産です。日本へは1915年(大正4年)に渡来し、第2次大戦後に輸入が盛んになりました。名の由来は、アメリカのシャクナゲ。シャクナゲ(石南花)の由来は、中国名シャクナンゲ(石南花)の転訛との説があります。別名のハナガサシャクナゲ(花笠石楠花)は、花を笠に見立てたもの。現在ではカルミア(Kalmia)の呼称が一般化されています。カルミアは、リンネの弟子で、本種をヨーロッパへ持ち帰ったスウェーデンの植物学者カルム(Pehr Kalm (1716-1779))に因みます。スプーンの木は、木の根をスプーンの材料にした事から。英名は、mountain laurel、あるいはCalico bush。

 ツツジ科(Ericaceae Juss. 1789)は、北半球の亜寒帯から寒帯、熱帯に約103属3350種類があり、日本には20種類以上が自生します。カルミア属(Kalmia L. (1753))は、北アメリカからキューバにかけて7種1変種が分布します。

 原産地では8mの樹高になるそうですが、日本では2m程までに留まります。酸性の土壌を好みます。葉は長さ5cm~10cmの長楕円形で、革質で光沢があります。互生し、上部では輪生状になります。有毒です。花期は5月から6月。枝先に20cm程で15~50個の花冠の集まりである集散花序をつけます。蕾は金平糖やクリームを絞り出した形状に似ています。

 花冠は五角形で浅く5裂し、15~20mmの盃状、洋風に言えばパラソル状をした合弁花です。花冠中央には紋様があります。花色はピンクが最も多く、濃紅色、白色があります。雄しべは10本で、放射状に伸びて反り返り、先端の葯が花冠内側の窪みに収まります。この部分から外れると花粉を出します。中央に雌しべ1本。果実は球形の朔果です。繁殖は実生・接ぎ木・挿し木で行い、組織培養で苗を増殖する方法も採られています。

Japanese common name : Amerika-syakunage
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Kalmia latifolia L.
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15~50個の花冠の集まりである集散花序をつける


アメリカシャクナゲ(亜米利加石楠花)
別名:カルミア(Kalmia)/ハナガサシャクナゲ(花笠石楠花)/スプーンの木
ツツジ科カルミア属
学名:Kalmia latifolia L.
花期:5月~6月 常緑低木 樹高:30~200cm 花径:15~20mm 果期:10~11月

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【学名解説】
Kalmia : Pehr Kalm (1716-1779)に因む/カルミア属
latifolia : latifolius(広葉の)
L. : Carl von Linne (1707-1778)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から11.75km 左岸土手(植栽) 2006.05.24
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 5 June 2006
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by pianix | 2006-06-05 00:00 | | Trackback | Comments(2)
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Commented by mico at 2006-06-06 19:23 x
蕾は金平糖、開花するとパラソルみたいですね。
実物を見てみたいです。
Commented by pianix at 2006-06-07 18:44
micoさん

実物を見ると食べたくなります。ご注意を。
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