スイカズラ(吸葛)
 スイカズラ(吸葛)は、スイカズラ科スイカズラ属の蔓性低木です。日本・韓国・中国が原産で、アメリカやヨーロッパにも帰化しています。国内では北海道南部・本州・四国・九州に分布する在来種です。名の由来は、花筒の蜜を吸うと甘いや、花弁の形が吸っている唇に似るから、化膿部の吸い出しに用いられた事から、と諸説あります。蜜を吸う事に由来すると言うのが一般的な解釈で、葛は蔓性植物の総称です。別名のキンギンカ(金銀花)は、花色の変化を金と銀色に例えたものです。ニンドウ(忍冬)は、耐寒性があり冬でも葉が残る事からです。生薬名としての呼び名でもあり、花や蕾は金銀花、茎や葉を忍冬と区別します。英名は、japanese honeysuckle。

 スイカズラ科(Caprifoliaceae Juss. (1789))は、北半球に18属500種が分布します。スイカズラ属(Lonicera L. (1753))は、北半球に約180種が分布し、日本には21種が自生します。

 茎は蔓性で、他の植物などに巻き付いて伸びます。巻き方向は左右両方です。巻き付く物がないと地を這います。樹皮は灰褐色で、若枝には毛が密生します。葉は対生します。長さ25~80mm、幅7~30mmの長楕円形で全縁、先は鈍頭。両面有毛で、表面は緑色、裏面は淡白緑色で、4~5対の側脈があります。季節による変異があり、春には羽状に深裂するものが出ます。

 花期は5月から6月頃。枝の葉腋から短枝を出し、2唇形の筒状花を2個並んでつけます。長さ3~4cmで、花冠の外面には軟毛があります。先端から半分が唇状となり、上弁1、下弁2に分かれます。花弁は反り返り、上弁の先端は浅く4裂します。初めは白色で、受粉後に黄変します。萼は子房と合着します。雄しべは5本、花柱は1本あります。染色体数は、2n=18。

 主な花粉媒介動物(ポリネーター|pollinator)はスズメガとマルハナバチです。果実は液果で、径5~7mmの広楕円形。熟すと黒褐色になります。帰化先の欧米ではクズ(葛)と同様に、蔓性の対抗植物が少ない事から、森林や畑で野生化し有害植物となっています。

Japanese common name : Sui-kazura
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Lonicera japonica Thunb.

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スイカズラ(吸葛)
別名:キンギンカ(金銀花)
スイカズラ科スイカズラ属
学名:Lonicera japonica Thunb.
花期:5月~6月 蔓性低木 樹高:2~3m 花径:3~4cm 果期:9~12月

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【学名解説】
Lonicera : Adam Lonitzer (1528-1586)のラテン名Lonicerusに因む/スイカズラ属
japonica : 日本の[japonicus(男性形)/japonica(女性形)/japonicum(中性形)]
Thunb. : Carl Peter Thunberg (1743-1828)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から6.5km 右岸河川敷 2006.05.11
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 8 June 2006
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by pianix | 2006-06-08 00:00 | | Trackback | Comments(2)
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Commented by mico at 2006-06-09 17:20 x
紅をさしたようなスイカズラの花は初めて。
可愛いですね。
Commented by pianix at 2006-06-09 20:17
micoさん

この河川敷に咲いていたスイカズラは、地を這っていました。
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