ユウゲショウ(夕化粧)
 ユウゲショウ(夕化粧)は、アカバナ科マツヨイグサ属の多年草です。南米から北米南部が原産の帰化植物です。温暖な地域に広く分布します。日本へは明治時代に園芸用途で移入され、逸出して関東以西で野生化しています。ユウゲショウはオシロイバナの別名であるので、区別の為にアカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)と呼ばれる事があります。名の由来は、花色を夕方の化粧に例えたもの。夕方から咲くマツヨイグサ属の仲間ですが、本種は昼咲き性です。別名のアカバナユウゲショウは、アカバナ科アカバナ属のアカバナ(赤花)のように、花後に茎や葉が赤くなる事から。

 アカバナ科(Onagraceae Juss. (1789))は、特に北米・南米に多く、15属約650種が分布します。日本には15属があります。マツヨイグサ属(Oenothera L. (1753))は、約200種が知られ、日本には在来の自生種はありません。

 茎は叢生し、軟毛があります。草丈は15~50cm程になります。葉は互生します。長さ2~5cm、幅1~2cmの披針形で、浅い鋸歯があり、縁は波打ちます。花期は5月から9月。茎頂の葉腋に薄紅色の4弁花をつけます。径10~15mmで、中心部は薄黄色、丸みのある花弁には濃紅色の筋状の脈があります。雄しべは8本あり、葯は薄紅色、花粉は白色です。雌しべ柱頭は紅色で、先端が4裂します。これはマツヨイグサ属の特徴です。果実は朔果です。8つの稜があり、熟すと4裂して1mm程の茶色の種子を散布します。染色体数は、2n=14。

 類似種に、同属で花径が4~5cmあり、白色で萎むと桃色になるヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)Oenothera speciosa Nutt.と、咲き始めから桃色であるモモイロヒルザキツキミソウ(桃色昼咲月見草)Oenothera speciosa Nutt. var. childsii Munzがあります。

Japanese common name : Yu'ugesyou
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Oenothera rosea L'Hér. ex Aiton
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雄しべ8、雌しべ柱頭は先端が4裂する


ユウゲショウ(夕化粧)
別名:アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)
アカバナ科マツヨイグサ属
学名:Oenothera rosea L'Hér. ex Aiton
花期:5月~9月 多年草 草丈:15~50cm 花径:10~15mm

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【学名解説】
Oenothera : oinos(酒)+ther(野獣)/マツヨイグサ属
rosea : roseus(薔薇色の・淡紅色の)
L'Hér. : Charles Louis L'Héritier de Brutelle (1746-1800)
ex : ~による
Aiton : William Aiton (1731-1793)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から8.5km 左岸河川敷 2006.05.24
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

10 June 2006
Last modified: 20 November 2016
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by pianix | 2006-06-10 00:00 | | Trackback | Comments(2)
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Commented by mico at 2006-06-10 17:56 x
この花も繁殖力が強いですね。
あちこちでよく見かけるようになりました。
可憐な感じが好きです。
Commented by pianix at 2006-06-12 23:10
micoさん

繁殖力が強いと嫌われる面もありますね。
micoさんに好かれて良かったです。
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