ヒロオビトンボエダシャク(広帯蜻蛉枝尺蛾)
 ヒロオビトンボエダシャク(広帯蜻蛉枝尺蛾)は、シャクガ科エダシャク亜科の蛾です。海外では中国・朝鮮に、国内では北海道から九州までに分布する昼行性の蛾です。名の由来は、腹の形状が蜻蛉に似て節模様があり、その帯模様の幅が広い事によります。

 日本には5000種以上の蛾がいると言われています。シャクガ科(Geometridae Leach, 1815)の幼虫は、体を曲げ伸ばして進む、いわゆる尺取り虫で、そこからシャクガの名前が付いています。日本には600種以上がいるといわれています。写真は、オニグルミの葉に止まっているところ。

 翅は4枚で、黒色の地色に白色の斑紋があります。前翅と後翅は似た模様になっています。腹部はオレンジ色の地肌に黒紋が不規則にあります。トンボエダシャクの場合は黒紋は長方形です。触角の先端は、蝶と異なり棍棒状にはなりません。成虫は、クリやヒメジョオンの蜜を吸います。卵・幼虫・蛹を経て成虫になる、完全変態をします。終齢の幼虫は40mm内外で、薄黄色の地色に黄色の節があり、節毎に黒色の縦縞があります。

 近似種に、トンボエダシャク(蜻蛉枝尺蛾)Cystidia stratonice stratonice (Stoll, 1782)や、ウメエダシャク(梅枝尺蛾)Cystidia couaggaria couaggaria (Guenee, 1858)がいます。

Japanese common name : Hiroobi-tonbo-edasyaku
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Cystidia truncangulata Wehrli, 1933


ヒロオビトンボエダシャク(広帯蜻蛉枝尺蛾)
チョウ目(鱗翅目)シャクガ科エダシャク亜科
学名:Cystidia truncangulata Wehrli, 1933

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体長:(開張)48~58mm
出現期:6月~8月
分布:北海道・本州・四国・九州
食草:ニシキギ科(ツルウメモドキ・マユミ)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から10.50km 右岸河川敷 2006.06.05
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 27 June 2006
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by pianix | 2006-06-27 00:00 | | Trackback(1) | Comments(4)
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Tracked from 駿河木の家日記 at 2006-07-03 18:52
タイトル : 桔梗と蝶
最近、秋の七草をご紹介していますのは、そのほとんどが初夏に花が咲き、秋には見ることができないからです。 しかも食べる事すらできません。春の七草は、正月明けに七草粥にしますと酒浸けの体が清められ、とても有り 難いのですが、秋の七草は、目で楽しむものかもしれませんね。前の記事の撫子に続き、今回は、桔梗(ききょう) です。これは、絶滅危惧種に指定されているそうです。園芸品種も多くありますので、絶滅危惧種とは知りません でした。メダカと同じですね。 名の由来は漢名の「桔梗」を和音読みしたものだそ...... more
Commented by surugaki at 2006-07-03 18:54
これは、蛾だと思っていましたが、蝶と知り、驚いています。私の自宅の庭にもいました。
甚だ勝手ではございますが、記事中にリンクさせて頂きました。TBさせていただきましたので、
ご査収くださいますようお願い申し上げます。

Commented by pianix at 2006-07-03 21:53
surugakiさん

蝶ではなく、蛾です。昼行性のガです。
Commented by kounit at 2008-02-05 05:37 x
故郷の動植物のHPをつくっています。トンボエダシャクについてしらべていて貴ブログにであいました。オビヒロは当地には生息していないようです。写真良く撮れていますね。また、見せていただきます。
Commented by pianix at 2008-02-12 13:18
kounit さん、こんにちは。
HP「石黒の昔の暮らし」は、内容が充実していて素晴らしいですね。
太平洋側の静岡と日本海側の柏崎市は、直線にすると近いのですが、植物や昆虫などの種に違いがあるのでしょうね。
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