トケイソウ(時計草)
 トケイソウ(時計草)は、トケイソウ科トケイソウ属の常緑多年草です。アメリカの熱帯・亜熱帯域(ペルーやブラジル)が原産です。日本には江戸時代の1923(大正12)年にオランダから渡来しました。花は、見方によって異なる名称になります。英名は、Passion Flower(パッションフラワー)。Passionはキリストの受難を意味します。命名は南米旅行中の宣教師。その目には、花の形が「十字架にかかったキリストの姿」に見えたようです。中央の3裂した雌しべ柱頭が釘、その下の葯が5ヶ所の傷、副花冠が茨の冠、萼と花弁が10人の使徒、巻きヒゲと葉を迫害者の鞭と言われています。日本では、3裂した雌しべを長針・短針・秒針、花被片を文字盤として時計に見立てました。

 トケイソウ科(Passifloraceae Juss. ex Roussel, 1806)は、アメリカ熱帯とアフリカを中心に約18属550種があり、トケイソウ属(Passiflora L. (1753))は南米を中心に400種以上があります。

 地下茎によって繁殖します。茎は細く蔓状で、巻きヒゲで絡みついて伸びます。葉は互生し、葉柄があり全縁です。長さは3~6cmで、掌状に5~9深裂します。基部に托葉があります。花期は6月から8月頃。葉腋から長い花柄を出し、7~10cmの花冠を午前中に10分前後で開花します。花冠の下には3枚の包葉があります。

 離弁花で、花冠は径7~10cmで平開します。計10枚の花被片があり、同じ色と長楕円形の萼片と花弁が5枚づつ2裂に交差する構造をしています。糸状で重層に多数平開するのは副花冠です。雄しべは5本。雄しべの上に子房がある子房上位です。雌しべ花柱は3本あり、柱頭は膨らみます。果実は液果で、黄色で3cm程の楕円形になります。耐寒性があり、温暖な地方では路地植が可能です。

Japanese common name : Tokei-sou
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Passiflora caerulea L.
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トケイソウの仲間は多くあり、色も多様


トケイソウ(時計草)
別名:パッション・フラワー(Passion Flower)/ボロンカズラ(ボロン葛)
トケイソウ科トケイソウ属
学名:Passiflora caerulea L.
花期:6月~8月 常緑多年草 草丈:(蔓性~6m) 花径:7~10cm

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【学名解説】
Passiflora : flor della passione(情熱の花)/トケイソウ属
caerulea : caeruleus(青色の)
L. : Carl von Linne (1707-1778)

撮影地:静岡県静岡市
葵区桜町(植栽) 2005.05.18
駿河区中田本町(植栽)
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 8 July 2006
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by pianix | 2006-07-08 00:00 | | Trackback | Comments(2)
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Commented by ronpapasan at 2006-07-12 06:20
訪問&コメントありがとうございます。
時計草、初めて見せてもらいました。
面白いですねぇ。
全国的に咲いてるんですかねぇ。

リンク貰っていきます。
不都合なら言ってください。
よろしくです。
Commented by pianix at 2006-07-12 18:15
ronpapasanさん

ご訪問ありがとうございます。
トケイソウの仲間はたくさんありますが、この種は温暖な地方であれば路地植で生育可能です。
エキサイトブログ・リンクをこちらにも貼らせていただきました。
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