ゴボウ(牛蒡)
 ゴボウ(牛蒡)は、キク科ゴボウ属の多年草です。ユーラシア大陸(欧州北部・シベリア・中国東北部)が原産です。古い時代に中国から薬草用途で渡来したと考えられられている帰化植物です。縄文時代の遺構から種子が出土しています。平安時代後期に蔬菜として食用され始めたと言われています。現在、食用に利用しているのは日本と、台湾に僅かあるのみです。西洋では葉をサラダとして使います。日本の主要産地は関東北部の茨城・埼玉・群馬です。

 名の由来は、根が牛の尾に似ていて、葉が両側に開く意味を持つ「蒡」を充てた漢名を借用して音読みしたものと言われています。日本の古い時代には、キタキス(岐太岐須)やウマフフキ(宇末不々木)と呼ばれていたようです。英名は、edible burdock。

 キク科(Asteraceae Bercht. et J.Presl (1820))は、世界に約950属2万種が分布し、日本には約70属360種があります。ゴボウ属(Arctium L.)は、中国東北部からヨーロッパ・シベリアに6種が分布します。食用とされるのは1種のみで、日本には自生種はありません。

 主根は多肉質で、品種により長さ40~150cmになります。茎は分枝し、150cm程になります。根生葉は叢生し長い柄があります。心臓形で波打ち、長さは40cm内外、暗緑色で、葉裏に綿毛が密生します。花期は6月から7月頃。分枝した茎先に多くの頭花を付けます。頭花は径40~45mmの球形で、淡紫色(稀に白色)の筒状花の集合体です。総苞はイガ状の細い棘が広がり、先端が鉤状になっていて動物に取り付きます。

 生薬として、根を乾燥させたものをゴボウコン(牛旁根)、種子を乾燥させたものをアクジツ(悪実)あるいはゴボウシ(牛旁子)として用いられます。栽培されているゴボウは幾つかの品種があり、長根種と太根種に大別されます。

Japanese common name : Gobou
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Arctium lappa L.
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頭花は筒状花の集合体


ゴボウ(牛蒡)
キク科ゴボウ属
学名:Arctium lappa L.
花期:6月~7月 多年草 草丈:100~150cm 花径:40~45mm

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【学名解説】
Arctium : arktos(熊)/ゴボウ属
lappa : lavein(掴む・引っ掛ける)
L. : Carl von Linne (1707-1778)

撮影地:静岡県静岡市
静岡県立大学薬用植物園 2006.07.06
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 21 July 2006
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by pianix | 2006-07-21 00:00 | 静岡県立大学薬用植物園 | Trackback | Comments(0)
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