アメリカネナシカズラ(亜米利加根無蔦)
 根も葉もないのですが、根も葉もない話ではありません。(どっちなんだ) 寄生植物なので根も葉も無いのです。と言っても、寄生根を差し込んで養分を吸収します。じゃあ、根があるじゃないかと言う事になりますが、本当の根は無くなるのです。なんだかよく分からなくなりますが、「根無し葛」という名前なので、根は無い事になっています。要するに、土に根を張って生きる植物では無いという事。

 アメリカネナシカズラ(亜米利加根無蔦)は、ヒルガオ科ネナシカズラ属の1年草です。花は小さく、花柱は2本、雄しべは5本。植物を選ばず、盛大に絡みついて寄生している様は異様です。このアメリカネナシカズラは北アメリカが原産で、ヨーロッパ、アジア、ロシア、オーストラリアに分布します。生態系被害防止外来種(旧要注意外来生物)に指定されています。在来種であるネナシカズラ(根無葛)は、花柱が1本で柱頭が2裂します。

 根も葉もない話でした。

 ヒルガオ科(Convolvulaceae Juss. (1789))は熱帯から亜熱帯に約58属1650種が分布し、日本には4属があります。ネナシカズラ属(Cuscuta L. (1753))は、世界に約170種があり、日本には4種が自生します。

 茎に豆のような膨らみが出る事があります。ネナシカズラツルコブフシ(根無葛蔓瘤五倍子)で、マダラケシツブゾウムシ(Smicronyx madaranus Kôno,1930)によるムシコブ(虫瘤)です。寄生植物なのに虫に寄生されるという悩ましい状態になります。虫瘤は、虫営や英名のゴール(gall)と呼ばれます。

Japanese common name : Amerika-nenasi-kazura
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Cuscuta campestris Yuncker
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花柱は2本、雄しべは5本

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緑色の豆のようなものは、ネナシカズラツルコブフシ(根無葛蔓瘤五倍子)


アメリカネナシカズラ(亜米利加根無蔦)
ヒルガオ科ネナシカズラ属
学名:Cuscuta campestris Yuncker
synonym : Cuscuta pentagona Engelm.
花期:6月~10月 1年草(寄生植物) 草丈:蔓性 花径:3mm 果径:2~3mm

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【学名解説】
Cuscuta : kassyein(絡み付く・巻き込まれる)/ネナシカズラ属
campestris : campestre(原野生の、草原、平野に産する)
Yuncker : Truman George Yuncker (1891-1964)
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pentagona : pentagonus(五角形の)
Engelm. : George Engelmann (1809-1884)

撮影地:静岡県静岡市葵区
安倍川/河口から9.75km 右岸河川敷 2005.06.24, 2006.10.07
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

5 July 2005, 22 September 2015
Last modified: 29 October 2016
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by pianix | 2005-07-05 00:00 | | Trackback | Comments(0)
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