コガネバナ(黄金花)
 コガネバナ(黄金花)は、シソ科タツナミソウ属の多年草です。中国北部が原産で、東シベリア、モンゴル、中国北部、朝鮮半島に分布します。日本へは享保年間に薬用として移入されたと言われています。1723(享保8)年に小石川御薬園に植栽された記録があります。各地で薬用あるいは観賞用に栽培されています。名の由来は、根が黄色(黄金色)である事から。英名は、Baikal skullcap。

 シソ科(Lamiaceae Martinov (1820))は、北半球の地中海沿岸や中央アジアを中心に約250属7000種が分布します。日本には約28属90種があります。保留名である新エングラー体系でのシソ科の学名Labiataeは、Labea(唇)に基づいた名称で、戦前は唇形科とされていました。英名ではMint familyと言われるように、香気を持つものが多くあります。タツナミソウ属(Scutellaria L. (1753))は、約300種があり、日本には18種類が自生します。

 主根は、長さ5~20cm、径5~30mmの円錐形で外面は黄褐色、内部が黄色。根を乾燥させたものを黄岑(おうごん)と称して漢方薬として用います。黄連解毒湯・大柴胡湯・小柴胡湯・半夏瀉心湯・清上防風湯等の漢方処方に配合され、解熱・消炎・利尿・止瀉の作用があります。成分はフラボノイドのオウゴニン(wogonin)、バイカリン(baicalin)等です。

 茎は四稜形(断面四角形)で、下部は這い、直立して草丈は30~60cmになります。葉は対生します。葉柄は無く、長さ15~50mm、幅5~10mmの披針形で全縁、先端は尖ります。花茎に穂状花序をつけます。花は紫色の唇形花で、立ち上がって咲き、花冠の長さは25mm程。果実は痩果で、小球形です。種子繁殖が一般的です。

Japanese common name : Kogane-bana
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Scutellaria baikalensis Georgi

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左:花冠 右:葉の様子


コガネバナ(黄金花)
別名:コガネヤナギ(黄金柳)
シソ科タツナミソウ属
学名:Scutellaria baikalensis Georgi
花期:7月~8月 多年草 草丈:30~60cm 花冠長:25mm

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【学名解説】
Scutellaria : scutella(小皿)/タツナミソウ属
baikalensis : バイカル地方の
Georgi : Johann Gottlieb Georgi (1729-1802)

撮影地:静岡県静岡市
静岡県立大学薬用植物園 2006.07.25
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 5 August 20106
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by pianix | 2006-08-05 00:00 | 静岡県立大学薬用植物園 | Trackback | Comments(2)
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Commented by brizu at 2006-08-07 10:47
きれいな紫ですね。
弱いんですよ。この色、好きなんです。
形もとっても美しいですよね。^^
Commented by pianix at 2006-08-09 20:23
brizuさん

紫色は高貴な色ですね。burizuさんは青や紫色系統が不思議なほど好きなんですね。私はと言うと、花より団子。
私が日焼けしているのを不思議に思った女性がいました。少し前までは競歩練習で真っ黒、今は野草探しで真っ黒。ついでに腹まで真っ黒。
暑い盛りです、お体を大切になさって下さい。
(名前をミススペルしていましたので書き直しました)
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