カワラバッタ(河原飛蝗)
 カワラバッタ(河原飛蝗)は、バッタ科(Acrididae MacLeay, 1821)の昆虫です。北海道から九州の河原に分布する日本固有種です。このバッタがいるのは、手が付けられていない自然のままの礫質河原がある証拠です。県によっては絶滅危惧種に指定されています。各地で減少傾向にあるのは確かです。

 成虫は8月から9月頃に現れます。体長25~45mmの中型のバッタです。体長は頭から翅の先までなので、触覚は含めません。体色は灰褐色から灰黒色です。河原の砂礫と似た保護色になっていて、静止している時に見つけ出すのは難しいかもしれません。ところが驚いて飛び跳ねるので見つかってしまうのです。

 胸の後半部分は盛り上がります。前翅には2つの暗色横帯があります。後翅に褐色の半円帯があり、裏側は鮮やかな青色です。多くのバッタのこの部分はクリーム色が多いので、見分け方の材料となります。

 成虫と幼虫は、イネ科の植物や昆虫の死骸などを食べる雑食性です。土の中に産卵し、卵で越冬します。幼虫は6月頃に孵化し、7月頃から羽化します。前翅に後腿節を擦りつけてカシャカシャと鳴きます。直翅目は、バッタ目の事です。

 日本自然保護協会では、「自然しらべ2006」のテーマとしてバッタを取り上げています。バッタの生息環境によって自然の様子を調査しようとする試みです。実施期間は2006年8月31日までです。興味のある方は、HPをご覧下さい。(終了しています)
http://www.nacsj.or.jp/project/ss2006/pdf/sheet2006-2.pdf

Japanese common name : Kawara-batta
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▲幼虫 安倍川/河口から10km右岸河川敷 2006.07.14
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▲成虫 安倍川/河口から10km右岸河川敷 2005.10.12 (800x600)
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安倍川/河口から7.75km右岸河川敷 2007.11.14 (1024x768)


カワラバッタ(河原飛蝗)
バッタ目(直翅目)バッタ科
学名:Eusphingonotus japonicus (Saussure, 1888)

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体長:♂25~35mm/♀40~45mm
出現期:8月~9月(年1回)
分布:北海道・本州・四国・九州
食草:イネ科植物(エノコログサ・オヒシバ・ススキ)/昆虫の死骸

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から10km 右岸河川敷 2005.10.12, 2006.07.14
安倍川/河口から7.75km 右岸河川敷 2007.11.14

Last modified: 2 February 2013
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by pianix | 2006-08-09 00:00 | | Trackback | Comments(4)
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Commented by brizu at 2006-08-11 15:36
このバッタはかっこいいですね。
おとなのカワラバッタなんて、
色といい、雰囲気といい、寂という感じでしょうか。
日本の固有種なんですね。
なんとかし、生き残って欲しいものです。
Commented by black-frog at 2006-08-12 18:13 x
昆虫の死骸をバッタが食べるんですか!?
そんなことに驚きました。。。

このような色のバッタは初めて拝見いたしました。
確かにちょっとカッコいいですね。
Commented by pianix at 2006-08-12 22:54
brizuさん

このバッタと向き合っていると、子供の頃に戻れます。
地味な色合いで人気もありませんが。
Commented by pianix at 2006-08-12 22:59
black-frogさん

バッタ全般に言えると思うのですが、飛び跳ねて着地する時のかっこ悪さはないですね。スマートに着地したところを見た事がありません。ほとんどが何かにぶつかって落ちる感じです。
このカワラバッタは、じっとしていれば保護色でどこにいるのか見分けがつきません。跳ぶと青色が見えて派手です。
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