ヒロヘリアオイラガ(広縁青毒棘蛾)
 ヒロヘリアオイラガ(広縁青毒棘蛾)は、イラガ科イラガ亜科アオイラガ属の蛾です。中国からインドが原産です。日本には1920年頃に侵入したと言われ、1960年以降に帰化し、1980年頃から増え始めた外来昆虫です。関東以西に分布します。

 緑色で前翅の縁に褐色の帯(黒褐色斑)があります。類似種のアオイラガ(青毒棘蛾)より褐色の帯部分が広くなっています。成虫の体長は14~16mm。イラガ科(Limacodidae Duponchel, 1845)は、国内には約20種類がいるとされ、植物防疫法による検疫有害動物に指定されています。

 幼虫や繭には毒毛があり、刺されると激痛が起き皮膚炎を発症します。有毒毛虫です。幼虫は緑色で背中に筋模様があり、放射状に伸びた毛束(肉状突起)を付けます。後胸に一対の突起があり、そこに橙色の棘があります。アオイラガと似ていますが、アオイラガの棘は黒色です。完全変態(卵・幼虫・蛹・成虫)をします。孵化後の初期段階では集団で葉を食害します。繭で越冬します。繭は褐色で12mm前後の扁平な楕円球状です。

Japanese common name : Hiroheri-ao-iraga
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Parasa lepida (Cramer, 1777)


ヒロヘリアオイラガ(広縁青毒棘蛾)
チョウ目(鱗翅目)イラガ科イラガ亜科アオイラガ属
学名:Parasa lepida (Cramer, 1777)

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体長:14~16mm/(開張)約30mm
出現期:4月~10月(年2回)
分布:本州(関東以西)・四国・九州・沖縄
食草:サクラ、カシ、モミジ等(広食性)

撮影地:静岡県静岡市
自宅/採取は清水区高橋 2006.08.13
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 29 August 2006
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by pianix | 2006-08-29 00:00 | | Trackback | Comments(2)
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Commented by brizu at 2006-08-30 09:46
これはこの前見かけたばかりです。
こいつは困った奴です。要注意です。
幼虫の食害だけでなく、
まちがって触れただけでかぶれたりしますからねぇ。。><
アンドンクラゲに刺されるよりひどいかもしれません。
Commented by pianix at 2006-08-30 19:54
brizuさん

brizuさんのコメントに「ヒロヘリアオイラガを見た」とあったので、急遽予定変更して出しました。

ある若い幼稚園の先生が、夏休み中に園児が育てているアサガオの管理に出かけたら、大きな幼虫数匹が葉を全部食べてしまっていたと嘆いていました。軍手の上にゴム手袋をはめた同僚に幼虫を捕ってもらったようです。毒毛虫であれば、軍手だけでは刺されてしまいますから正解だったでしょう。私は恐くて触れません。
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