キンモンガ(金紋蛾)
 キンモンガ(金紋蛾)は、アゲハモドキガ科の昼行性の蛾です。本州・四国・九州に分布する日本固有種です。名の由来は、黒地に黄色の紋があることから。

 アゲハモドキガ科(Epicopeiidae Swinhoe, 1892)は、アジアと旧北部に3属6種が分布します。日本には4種が分布します。

 6月から8月頃、山地に現れます。昼行性の蛾は、蝶のような色彩を持つものが少なくありません。黒地に白色や淡黄色の紋があります。白色紋の種は銀紋蛾とでも呼びたくなりますが変異の範疇です。翅の後ろ端には各1カ所、計4カ所の白帯があります。前翅長は、18~20mm、開張で32~39mmです。

 成虫は花の蜜を吸汁します。葉の上に翅を広げて止まっている事が多いようです。完全変態(卵・幼虫・蛹・成虫)をします。幼虫は体長20mm前後で、リョウブ(令法)1)の葉を食草とします。繭は白色。蛹で越冬します。

 近似種に、希少種のフジキオビ(Schistomitra funeralis Butler, 1881)があります。

★  ★  ★

 昆虫を研究する学会は多数ありますが、その内の一つに、蝶や蛾を扱う日本鱗翅(りんし)学会があります。この会長さんである高橋さんが行った蝶の生息調査が新聞に掲載されていました。静岡市葵区にお住まいの方です。南アルプスなどに生息する蝶の古里を確認する為にシベリア奥地で調査をして成果を上げてきました。氷河期や温暖化を経て蝶の分布が変化していく様子を解明しています。近隣にこのような方がいらっしゃるのは心強い限りです。なお、国立・国定公園特別地域内では、捕獲等を規制されている蝶がありますから、そのような場所では充分な注意が必要です。

1)Clethra barbinervis Siebold et Zucc.

Japanese common name : Kinmon-ga
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Psychostrophia melanargia Butler, 1877
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キンモンガ(金紋蛾)
学名:Psychostrophia melanargia Butler, 1877
チョウ目(鱗翅目)アゲハモドキガ科

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体長:(前翅長)18~20mm/(開張)32~39mm
出現期:6月~8月(年2回)
分布:本州・四国・九州
食草:リョウブ科

撮影地:静岡県静岡市
内牧川(安倍川水系) 2006.08.18
林道佳山線 2016.09.29
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

31 August 2006
Last modified: 13 September 2017
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by pianix | 2006-08-31 00:00 | | Trackback | Comments(0)
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