ウリクサ(瓜草)
 ウリクサ(瓜草)は、アゼナ科アゼトウガラシ属の1年草です。日本や朝鮮半島・中国、東南アジア・オーストラリア・ミクロネシア・ポリネシアに分布します。日本では全土に分布し、稲栽培に伴う史前帰化植物と言われています。名の由来は、マクワウリ(真桑瓜)に果実が似ている事から。中国名は、母草 (藍豬耳)。英名は、Brittle false pimpernel。

 アゼナ科(Linderniaceae Borsch, K.Mull. & Eb.Fisch. (2005))は、世界に13属、約195種が分布します。クロンキスト、及びエングラー体系では、ゴマノハグサ科(Scrophulariaceae Juss. (1789))で、熱帯から寒帯に約200属3000種以上が分布します。アゼトウガラシ属(Lindernia Allioni (1766))は世界で約60種が分布し、日本には数種が自生します。

 茎は地を這いながら分枝し、草丈5~20cmになります。茎は無毛で、4稜があります。葉は対生します。長さ2~7mmの葉柄があります。長さ7~20mm、幅6~13mmの卵形か広卵形で、荒い鋸歯があります。萼は5つの高い稜があり、先端は浅く5裂します。

 花期は8月から10月頃。葉腋から細い花柄を伸ばし、花冠長7~9mmで淡紫色の唇形花(しんけいか)を一つ付けます。唇形花とは、根元が筒状になり花冠の先が唇状に上下に分かれている合弁花冠の1種です。上側を上唇、下側を下唇と呼びます。ウリクサの下唇は3裂します。

 昆虫に蜜の所在を示す標識である蜜標(みつひょう)は紫色で、その奥の筒内部に黄色の箇所があります。雄しべは2mm程で4本、2強雄ずいです。果実は痩果で、種子は0.4mmの楕円形。萼に包まれています。染色体数は、2n=28,32,42。

※似ている花:トキワハゼ(常磐爆米)ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)カキドオシ(垣通/籬通)

Japanese common name : Uri-kusa
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Lindernia crustacea (L.) F.Muell.

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左:下唇の様子 右:葉の様子


ウリクサ(瓜草)
ゴマノハグサ科アゼトウガラシ属
学名:Lindernia crustacea (L.) F.Muell.
花期:8月~10月 1年草 草丈:5~20cm 花冠長:7~9mm

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【学名解説】
Lindernia : Franz Balthasar von Lindern (1682-1755)に因む/アゼトウガラシ属
crustacea : crustaceus(かさぶたの・皮を被った)
L. : Carl von Linne (1707-1778)
F.Muell. : Ferdinand Jacob Heinrich von Mueller (1825-1896)

撮影地:静岡県j静岡市
安倍川支流/内牧川上流 2006.08.23
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

4 September 2006, 24 July 2015
Last modified: 24 February 2017
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by pianix | 2006-09-04 00:00 | | Trackback | Comments(2)
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Commented by brizu at 2006-09-05 09:32
そうかぁ、
この感じで見ると
全部、トキワハゼか、ムラサキサギゴケだと
思ってしまうのは間違いなんですね。
勉強になりました。
今度じっくり観察してみます。
Commented by pianix at 2006-09-08 20:16
brizuさん、毎度どうも
似た花がたくさんありますね。でも、見た時に印象が違うようです。
このウリクサは、清楚だけれど、ちょっと地味かな。
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