ヌマガエル(沼蛙)
 ヌマガエル(沼蛙)は、ヌマガエル科ヌマガエル属のカエルです。日本、台湾、中国、東南アジア全域、インドが原産です。日本では、本州中部以西、四国、九州、南西諸島に分布します。関東地方で1990年代に確認された国内外来生物で、非意図的侵入と考えられています。現在も北上し生息域を拡大しています。名の由来は、水田などの沼に多く生息する事から。英名はIndian rice frog。旧学名種小名のラテン語limnocharisは、limne(沼)+charis(飾る)の意味です。

 無尾目はカエル目の事です。熱帯および南北両温帯全域に約6,500種が分布します。日本に生息するカエルは、6科38種5亜種が分布すると言われています。ヌマガエル科(Dicroglossidae Anderson, 1871)は、世界に13属が分布し、2亜科で15属190種があります。アカガエル科亜科から独立させた科です。ヌマガエル属(Fejervarya Bolkay, 1915)は、世界に16種が分布します。

 南方系のカエルで、幼生の高温耐性は43度との報告があります。体長は29~54mmで、オスよりメスのほうが大きめです。目の後部にV字形の帯模様があります。背中は灰褐色のまだら模様で、小さなイボ状の皮膚隆起があります。腹は白色です。脚には黒褐色で横帯状の斑紋があります。口の周辺にも黒褐色の小班点があります。指に吸盤は無く地上生活をします。オスの鳴き声は「グエッ、グエッ」。

 産卵は5~7月に行われます。数10個の小卵塊を分散して生み、水面に浮かせます。計1,100から1,400個を産出します。卵は約1.2mmの黄褐色。6月下旬以降に変態します。幼生のオタマジャクシは体長30~40mmで尾に斑模様があります。成体の体重は15g程。染色体数は、2n=26。

参考文献:
1)日本中部の水田におけるヌマガエルの食性・平井 利明・松井 正文/Current Herpetology 20(2):97-103. (2001)
日本爬虫両棲類学会 日本産爬虫両生類標準和名 2015年5月28日改訂

Japanese common name : Numa-gaeru
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Fejervarya kawamurai Djong, Matsui, Kuramoto, Nishioka et Sumida, 2011
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ヌマガエル(沼蛙)
無尾目ヌマガエル科ヌマガエル属
学名:Fejervarya kawamurai Djong, Matsui, Kuramoto, Nishioka et Sumida, 2011
synonym : Rana limnocharis Boie, 1835

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体長:29~54mm
出現期:4月~10月
分布:本州・四国・九州・沖縄
餌種:肉食性(アリ1)[26.9%]等の小昆虫・クモ・ミミズ[36.2%]・ダンゴムシ)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から14km 左岸河川敷 2006.09.05
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

07 September 2006
Last modified: 3 July 2016
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by pianix | 2006-09-07 00:00 | その他の生物 | Trackback | Comments(0)
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