ツノゴマ(角胡麻)
 ツノゴマ(角胡麻)は、ツノゴマ科ツノゴマ属の1年草です。北米南部からメキシコが原産で、国内では園芸と食用用途で栽培されています。名の由来は、果実に鋭い鉤爪状の棘がある事から。別名のアクマノツメ(悪魔の爪)は、その果実が熟すと黒色になり悪魔の爪を連想させ、タビビトナカセ(旅人泣かせ)は、その果実が人間や動物を傷つける事がある事から。英名は、devil's hornや、devil's claw、あるいは、desert unicorn plant。

 ツノゴマ科(Martyniaceae Horan. (1847))は、アメリカの熱帯から亜熱帯地方に5属17種が分布します。ゴマ科(Pedaliaceae R.Brown (1810))に含める場合もあります(クロンキスト体系)。ツノゴマ属(Proboscidea Schmidel (1763))は、アメリカの熱帯から亜熱帯にかけての乾燥地帯に9種があります。

 高さは80cm程になり、全体に短い腺毛が密生します。葉は、互生します。円状心臓形で長さ30~40cm、幅10~30cm。粘着性の腺毛があり、食虫植物(Juniper BE, et al: The Carnivorous Plants (Academic Press): 1989)とされています。花期は5月から7月頃。総状花序を出し、花柄の先に筒状の合弁花をつけます。先端が5裂した花冠長5cm程の唇形花で淡桃色。蜜標の黄斑があります。雄しべ4本。

 果実は蒴果です。長さは10cm内外で、若い果実は肉質でピクルスとして食用になります。成熟した果実は木質となって外果皮が2裂し、内果皮が末端部から裂開して2本の湾曲した爪状突起になります。動物に取り付いて種子が散布されます。

 類似種に、花色が黄色でオレンジの斑点模様がある、キバナノツノゴマ(黄花の角胡麻)Ibicella lutea (Lindl.) Van Eselt.があります。別名でオオツノゴマ(大角胡麻)とも呼ばれます。

Japanese common name : Tuno-goma
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Proboscidea louisiana (Mill.) Thell.

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左:若い果実  右:熟すと外果皮が2裂する 2006.10.18


ツノゴマ(角胡麻)
別名:アクマノツメ(悪魔の爪)/タビビトナカセ(旅人泣かせ)
ツノゴマ科ツノゴマ属
学名:Proboscidea louisiana (Mill.) Thell.
花期:5月~7月 1年草 草丈:80~90cm 花冠長:5~6cm

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【学名解説】
Proboscidea : proboscideus(ゾウの鼻状をした)果実/ツノゴマ属
louisiana : 米国ルイジアナの
Mill. : Philip Miller (1691-1771)
Thell. : Albert Thellung (1881-1928)

撮影地:静岡県静岡市
静岡県立大学薬用植物園 2006.07.25, 2006.10.18
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 05 October 2006
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by pianix | 2006-10-05 00:00 | | Trackback | Comments(0)
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