アカサシガメ(赤刺亀虫)
 アカサシガメ(赤刺亀虫)は、サシガメ科アカヘリサシガメ亜科の昆虫です。本州・四国・九州に分布します。名の由来は、体色が赤いサシガメから。多くのカメムシ類は草食性ですが、サシガメの仲間は捕食性で、刺すカメムシの意味です。カメムシ目(半翅目)サシガメ科に属する陸生のカメムシの一種です。

 カメムシ目(半翅目)は、世界に134科82,000種があり、日本には800種以上が生息します。前翅の根元は硬い革質となり、その先が柔らかな膜質となります。ここから半翅目の名が付けられました。サシガメ科(Reduviidae)は、世界で23亜科930属6,800種があります。サシガメ科の特徴は、体が扁平か細長く、前脚は獲物を捕らえるのに都合が良い形をしていて、昆虫や動物の血を吸う事が挙げられます。

 山間部の低木葉上で見る事ができます。体長14~16mmで、扁平で赤橙色をしています。前・中・後の3対の脚の付け根である基節は赤く、そこから先は黒褐色。折りたたむと楕円形になる前翅膜質部は褐色です。頭部は円筒状で、複眼が突出します。複眼より後方に単眼2個があります。

 一部が白っぽくなった長い触角は3節からなり、その後方には小さな棘状の突起があります。長く鋭い針状の口吻を持っていて、幼虫・成虫共に小昆虫の体液を吸います。人の血を吸う訳ではありませんが、素手で不用意に捕まえたりすると刺される事があります。幼虫から蛹を経ずに成虫になる、不完全変態をします。

Japanese common name : Aka-sasigame
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Cydnocoris russatus Stal, 1866
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昆虫や動物の血を吸う。頭部は円筒状で複眼が突出する。


アカサシガメ(赤刺亀虫)
カメムシ目(半翅目)異翅亜目サシガメ科アカヘリサシガメ亜科
学名:Cydnocoris russatus Stal, 1866

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体長:(翅端まで)14~16mm
出現期:5月~9月
分布:本州・四国・九州・対馬

撮影地:静岡県静岡市
安倍川支流/内牧川上流 2006.09.23
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 12 November 2006
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by pianix | 2006-10-12 00:00 | | Trackback(1) | Comments(2)
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Tracked from カメムシ at 2006-11-06 16:56
タイトル : カメムシと格闘
カメムシと格闘の日々... more
Commented by itotonbosan at 2013-12-11 08:23 x
サイトをあちこち探しているうちにたどり着きました。
名前が分かり嬉しいです。

アカサシガメの記事と写真
ありがとうございます。
Commented by pianix at 2013-12-11 11:35
totonbosan さん
「北茨城周辺の生き物」を拝見させて頂きました。
広い範囲の生物を対象に公開されているのに驚きました。
今後とも宜しくお願いいたします。
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