ヌマダイコン(沼大根)
 ヌマダイコン(沼大根)は、キク科ヌマダイコン属の多年草です。日本を含む東アジア、東南アジア(台湾・中国・インド・スリランカ)に分布します。日本では、本州の関東以西から四国・九州・沖縄に分布する在来種です。名の由来は、湿地に生え、大根の葉に手触りが似ている事から。英名は、Club-wort、あるいはkamanamana。

 キク科(Asteraceae Bercht. et J.Presl (1820))は、双子葉植物の中で最も進化した植物群と言われています。世界に約950属2万種が分布します。日本には約70属360種があり、帰化植物は100種以上あります。ヌマダイコン属(Adenostemma J.R.Forst. & G.Forst. (1776))は、暖帯から熱帯に分布します。フジバカマ属と似ていますが、冠毛が棍棒状で粘液を出す事で区別されます。

 暖地の湿地に生育します。茎は上部で分枝し、高さ30~100cmになります。葉は対生します。卵形または卵状長楕円形で、長さ4~20cm、幅3~12cm、両面に短毛がまばらにあり、鈍鋸歯があります。葉柄は長さ1~6cm。

 花期は9月から11月頃。枝先に集合花である頭花を付けます。頭花は白色の約30本の筒状花のみで、舌状花はありません。両生花です。花柱は白色で2分し、先端は丸みを帯びます。総苞は半球形で、直径5~8mm。総苞片は2列あり同じ長さで、花後に反り返ります。

 果実は痩果です。倒皮針形で長さ約4mm。冠毛は棍棒状で4本あり、長さ約1mm。疣状小突起や腺点が密にあり粘液を出します。俗称、ひっつき虫の一種です。動物などに取り付き散布されます。染色体数は、2n=20。

※果実が疣状であるヌマダイコン(沼大根)Adenostemma lavenia (L.) Kuntze と、果実が平滑であるオカダイコン(岡大根)Adenostemma latifolium D.Don があります。

Japanese common name : Numa-daikon
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Adenostemma lavenia (L.) Kuntze

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左:花序    右:頭花。総苞片は2列同長

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左:2分した白色の花柱と薄桃色の筒状花    右:痩果

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先端に粘液を出す棍棒状の冠毛があり、疣状で腺点がある痩果。動物などに取り付く。


ヌマダイコン(沼大根)
キク科ヌマダイコン属
学名:Adenostemma lavenia (L.) Kuntze
花期:9月~11月 多年草 草丈:30~100cm 花径:5~8mm

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【学名解説】
Adenostemma : adenos(腺)+stemma(冠)/ヌマダイコン属
lavenia : Lāuīnĭa ローマ神話の王の娘
L. : Carl von Linne (1707-1778)
Kuntze : Carl Ernst Otto Kuntze (1843-1907)

撮影地:静岡県静岡市
内牧川(安倍川水系) 2006.09.25, 2006.10.18, 2006.10.20
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 17 October 2006
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by pianix | 2006-10-17 00:00 | | Trackback | Comments(0)
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