アメリカタカサブロウ(亜米利加高三郎)
 アメリカタカサブロウ(亜米利加高三郎)は、キク科タカサブロウ属の1年草です。熱帯アメリカ原産で、日本では1981(昭和56)年に梅本氏によって確認された、比較的新しい帰化植物です。関東以西に分布します。名の由来は、アメリカ産のタカサブロウから。タカサブロウの語源は不明です。人名であるとか、タタラビソウ(多々良比草)の転訛であるとする説があります。英名は、Yerba de Tago、false daisy。

 キク科(Asteraceae Bercht. et J.Presl (1820))は、世界に約950属2万種が分布します。日本には約70属360種があり、帰化植物は100種以上あります。Asteraceaeは、aster(星)の意味。保留名のCompositae Giseke, 1792は、「合成された」との意味から。タカサブロウ属(Eclipta L. (1771))は、温帯から熱帯に広く分布します。

 茎は初め少し這い、その後、斜上して分枝します。タカサブロウに比べて、枝分かれ部分の下の茎が膨らみを持ちます。葉は対生し、幅8~18mm、長さ60~100mmの線状披針形で鋸歯があります。

 花期は7月から10月。頭花は径7~10mmで白色。周囲2列に白色の舌状花が並び、中央に先端が4裂した白色の筒状花があります。総苞は、半球形から鐘形をしています。総苞片は2列で、内片が短く先端が尖ります。葯の色は黄色。属名のEclipta(不完全の・欠けた)は、冠毛が無い事を表しています。

 果実は痩果です。長さ2.1~2.5mm、幅約1.9mmの4稜形で、熟すと黒褐色になります。側面全体に瘤状の隆起があり、タカサブロウに見られるような翼はありません。

 タカサブロウとアメリカタカサブロウは共に帰化植物で、酷似するので区別は難しくなります。一番分かりやすいのは痩果を比べる事です。タカサブロウにはヒレのような翼がありますが、アメリカタカサブロウにはありません。瘤状の隆起は、タカサブロウが中央部分だけに対し、アメリカタカサブロウは側面全体にあります。葉は、細長くて鋸歯が目立つ方がアメリカタカサブロウです。茎の節の膨らみは、タカサブロウが上側なのに対し、アメリカタカサブロウは下側になります。

Japanese common name : Amerika-takasaburou
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Eclipta alba (L.) Hassk.

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左:果実は痩果 右:瘤状の隆起があり翼がない種子


アメリカタカサブロウ(亜米利加高三郎)
キク科タカサブロウ属
学名:Eclipta alba (L.) Hassk.
花期:7月~10月 1年草 草丈:60~100cm 花径:7~10mm

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【学名解説】
Eclipta : ecleipo(不完全の・欠けた)/タカサブロウ属
alba : 白い[albus(男性形)|alba(女性形)|album(中性形)]
L. : Carl von Linne (1707-1778)
Hassk. : Justus Carl Hasskarl (1811-1894)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川支流/内牧川上流 2006.09.23
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 18 October 2006
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by pianix | 2006-10-18 00:00 | | Trackback | Comments(0)
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